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清書:脱走地獄 アジサイ の広場
れもん ふれ 小4

 「あれっ?!プーがいない。プーがいない。」
 

 それは、気軽にプーの小屋の中をのぞいたことから始まった。なんと!プーが、わたしが一番大切にしていたハムスター、プーが一番おそれていた脱走を
したのだ。  

 なんて、運の悪いことだろう。いつもは、脱走をしても、外に出られないように、ハムスターのいる部屋のドアはしめるようにしている。けれども、今回
にかぎって、ドアをしめないで寝てしまったのだ。  

 わたしはもう、あきらめたくなかったが、あきらめるしかなかった。なぜなら、もう、外に出てしまっている確率が99%だったからだ。
 

 私の考えでは、まず、プーはいつものように、自力で小屋のドアをあけた。そして、プーはきっとこう思っただろう。(しめしめ、うまくいったぞ。あと
は、ドアから出るだけだ。)と。そして、階段をドスンドスンと落ち、まるで水を得た魚のようにあちこち歩きまわる。すると、あっという間に朝になって しまった。少しつかれたので、ねていると、  

 「ガラガラガラ。」
 

 という音で目をさました。あくびをしながら、音のした方をみると、窓が開いているではないか。ぼうけん大すきのプーが出ていかないはずはない。外の
こわさも知らず、とうとうプーは外に飛び出した。という考えだ。  

 けれども、私はハムスターの性格、プーの性格を考えていなかった。第一、プーがこんなに計画的に行動できるほど頭のよいはずがない。私もそんなに頭
がよいわけではないが・・・。  

 そう、とうとうプーは見つかった。その見つかった場所とは、わたしたちの心配を裏切るようなところだった。そこは、プーの小屋のすぐ近くのハムスタ
ーフードが入っている箱の中だった。一晩中ハムスターフードにうもれていたというわけだ。(本当に困ったハムスターだ。いつもは、ハムスターフードな んか食べないくせに。)  

 この事件があってからは、ドアに針金をつけることにしている。でも、前とはかわらなく、脱走地獄だ。(ああ、何回脱走したら気がすむのか・・・。)
 

    
 

   
                                   
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