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一生に一度!! アジサイ の広場
ミュウ あおゆ 中1

「卒業生、起立!」体育館に、先生の大きな声が響いた。私の学校は、三月十五日に卒業式がある。三月一日頃からもう練習を始めている。今は特に、「卒
業証書授与」の練習をしている。  

 練習で難しいところは前の人とのタイミングだ。前の人が卒業証書を受け取っている時に階段をのぼり、前の人が一歩下がると同時にステージの上にいけ
るように設定しなければならないからだ。先生は、「動くな!音を立てるな!足を揃えろ!目線を落とすな!ここは重い空気じゃないといかんのやぁ!」と 文句をいう。何で重い空気にしなければいけないのか。確かにうるさすぎるのもだめだけど、静か過ぎるとなぜか余計にうごきたくなる。もしも私が先生だ ったら女子が髪を振り払うのくらいは見逃してやろうと思う。振り払ってはいけないと言われても、前髪がたれてきて「キタロウ」のようになったままで卒 業証書を受けとらすのは辞めさせたいし、卒業式の日だけ髪の毛をガチガチに固めて行く必要はないと思ったからだ。  

 去年までは、在校生として卒業式を見送っていた。でも今年は「私達が主役なんだ!」という気持ちが感じられてきた。去年まで、六年生は立ったり座っ
たりしていてじっとする時間が短くていいなあ。と思っていたが、六年生になってみると、けっこう覚えることがいっぱいあって大変なんだな。とも思うよ うになった。  

 今は卒業式の練習にはげむしかない!とも、少し思ったことがある。一生に一度しかない小学校の卒業式!まじめにやっていこうかなということも考えて
みようと思う。来年から中学生だ!                                                    
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