先頭ページ 前ページ 次ページ 最終ページ

---

清書：ひみつのバレンタイン アジサイ の 森 の広場
ピッチー ／ あねあ 小4

　キーンコンカンコーン 　

　キンコーンカンコン 　

　二時間目のチャイムが鳴った時、私は、思いきって秀ちゃんに、 　

　「今日、わたしたい物あるんだけど、何時があいてる？」 　

　と聞いてみました。 　

　「わかったよ。あれね。ぼくは塾があるから、六時があいてるよ。」 　

　と答えたので、 　

　「わかった。じゃあ六時に行くね。やくそく。」 　

　それを聞いていた、かなみちゃんが 　

　「あれねー。わかった。あれでしょう？」 　

　とふりかえったので、　「ひみつだよ。」　と口止めしました。なぜかというと秀ちゃんは、クラスで大人気で、秀ちゃんが誰を好きかよく話題になるか らです。秀ちゃんの家で時々遊ぶことも実は、ないしょです。 　

　私はバレンタインのチョコレートを三つ買いました。いつもいっしょに帰る健二君、パパ、そしてクラスの仲良し秀ちゃんにあげるつもりで買いました。 秀ちゃんの家は遠いので、約束しなければ行けません。なんだかドキドキでした。よろこんでくれるかな。　ピンポーン　ピンポーン　私は、秀ちゃんの家 のチャイムを鳴らしました。すると、秀ちゃんが、 　

　「お母さーんほら、本当に来たじゃん。」　お母さんは、　「うそー。本当だ。やったね。」 　

　言ったので、私は思わず　「ブッフフフフフー。」　とふきだしてしまいました。私は秀ちゃんに、 　

　「プレゼント。」　とチョコレートをわたしました。秀ちゃんはうれしそうに、ニコニコしていました。そして、　「ありがとう。」 　

　とはずかしそうにっこりしました。　これからもよろしくね。秀ちゃん！　今日はなんだか、うきうきした一日でした。　 　

　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　

---

ホームページ