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緊張は人間にとってどんなもの イチゴ の広場
ユッコ あるろ 中1 そこは、きらきらと目が痛いほど輝く、銀世界が広がっていた。  

 「わーお、目がちかちかする。」
 

 「ほら、見て、木に雪が積もって、クリスマスツリーみたい。」
 

 友達と私はバスの窓から、目を見開いて、銀世界にくぎ付けになった。私達は、このすばらしい銀世界の上をすべるのだ。旅館に着いて、少ししたら、ス
キー場へ出発した。  

 「さー、すべりましょう。」
 

 インストラクターの先生がすべりだした。私の班は経験班なので、しょっぱなから、気持ちよくボーゲンだ。私は、二年間すべってない。ちゃんとついて
いけるかな。すべれなかったらどうしよう。いっぱいこけたらどうしよう。とても緊張した。また、頂上までリフトで上がり、下るとき、すごく急な坂がた くさんある。ここをボーゲンで曲がるとき、このまますべって下まで行っちゃったらどうしよう。ひとに追突しちゃったらどうしよう。すごく緊張した。で も、実際緊張しながらもやってみると意外とできた。また、曲がるときは『ハ』の字、横にすべるときはそろえるすべり方を、先生に着いてやっているとき も緊張した。まっすぐすべって『ハ』の字にしようと思うとスキー板がなかなか思うように動いてくれない。そろえたまま、林に突っ込みそうになったり、 こけそうになったりして、心臓が、一瞬、どっくん、どっくんから、どきどきと速くなったり、冷や汗をかいたりした。また、パラレルの練習のときも、こ わくてこわくて、ずーと緊張した。でも、何回も練習をしていくうちにだんだんできるようになって、自分の目標、つまり、パラレルですべれるようになる という目標が達成できた。  

 同じことは、歴史じょうの戦いについてもいえると思う。織田信長と、今川義元の桶狭間の戦い。織田の兵が2000対、今川の兵が45000対。織田
軍は、緊張したに違いない。そして、戦いの結果は、織田側の勝利だった。  

 もし、緊張するのがいやで、あることに挑戦しなかったらどうだろう。その場は、しのげても、できるものもできなくなってしまう。案ずるより産むが易
し、というように挑戦してみよう。私は、緊張することは、最も必要なことだと思う。もし、一生、緊張しなかったら、何もできないひとになってしまう。 もし、あることに失敗したら、その失敗を生かせばいい。小さいころから緊張することに慣れたら、いろいろなことのできるひとになれるだろう。また、大 人になっても役に立つと思う。  

 
                                         
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