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清書:戦争 アジサイ の広場
れもん ふれ 小3

 私がこの話を読んで、一番心にのこったのは、アインシュタインが、
 

 「われわれは、戦争に勝ちました。けれども平和を勝ち取ったわけではない。」
 

 と言ったところです。
 

 アインシュタインの言うとおり、戦争というのは、簡単に言えば、国のけんか、つまり、子供のけんかをとってもひどくしたものと同じです。私も友だち
とけんかをしてしまうことがあります。でも、子供のけんかは、ただ、何日か口げんかをするくらいですが、国のけんか、つまり、戦争は、何年もつづき、 たくさんの人でころしあい、百人以上の人がころされる、まるで地獄のような一番ひどいけんかだと思います。そして、そのけんかに勝っても、負けても焼 け野原、なかなか平和がもどってこないけんかです。  

 そんなけんかにならないためには、どんなことがあってもがまんしなくてはいけません。もし、わたしが戦争をやるか、やらないか自分一人で決めろと言
われたら、絶対に戦争などしません。  

 でも、もし、相手がせめてきているなら、戦争はしてはいけないと分かっていても、相手がせめてきていると、やらねばならないという気持ちが先に来て
しまうと思います。戦争がおこってしまうのは、私たち、国民のせいでもあると思います。なぜかというと、もちろん、戦争をやることを反対した人もたく さんいますが、さんせいする人がいたから、はじまってしまうけんかなのです。戦争をすることに反対した人たちも、戦争をやることを止めきれなかったの で、少しは、反対しきれなかった人たちのせいでもあると思います。  

 私は、少し、疑問に思うところがあります。第一の疑問は、たとえば、お金はどちらの国のものかということでもめていたとしたら、なぜ、人間は、戦争
をしてはいけないと分かっていても、戦争をしてしまうのかという疑問です。戦争をしてはいけないと思っていても、いざ、戦争をして決着をつけようと言 われたときは、人間の命のことなど考えずに、お金のことしか考えられなくなってしまうからだと思います。だから、今は、お金が第一の世界になっている からいけないのだと思います。  

 第二の疑問は、なぜ、戦争では、まだ何も分からない子供や赤ちゃんたちも殺されてしまうのかという疑問です。たとえば、日本とアメリカが戦争をした
としたら、日本の、まだ生まれたばかりの赤ちゃんまで殺されてしまうということです。同じ日本人だからということもありますが、何も分からない赤ちゃ んや子供まで、同じ日本人だからという理由で、ころしてしまうのは、不幸だと思います。でも、このように考えていくと、戦争をすることに反対した人た ちも同じことになります。  

 そして、第三の疑問は、なぜ、すばらしい町や命まで捨てて、お金がほしいと思うのかです。第一の疑問の理由と同じように、お金が第一の世界になって
いるからということもありますが、もっと大きな理由は、いろいろな人から、戦争で苦しんだ人のことを聞かされていなかったか、聞いても、忘れてしまっ たりしたからだと思います。  

 アインシュタインのような人が世界にいたら、戦争などやらないと思います。このようなことを考えると、小学四年生の女の子にも熱心に勉強を教えてあ
げたり、おしゃれをしないで、おしゃれをする時間があったら、研究にまわしたいというアインシュタインの熱心さややさしさがつたわってきました。  

 アインシュタインは、いい人だなということをあらためて思いました。 □
 

                  
 

  
                                 
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