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国際化の目指すところ アジサイ の広場
横浜太郎 あわか 中3

 現在、日本は「国際化」の時代と言われる。国際化という「本当の」意味を知らなかった幼き頃の僕は、国際化の意味するところは、単に海外の国と交流を深
める程度の意味だと解釈していた。多分、本当の意味もそんな感じだと思う。しかし、実際の所国際化とかっこよい言葉を当ててみても、今日本の「国際化」 は、やっていることは欧米のご機嫌取りである。どうしてこのような意味で、国際化という素晴らしい言葉が使われなければならないのだろうか。  

 一つ、普段から疑問に思っていることがある。それは、恐らく誰もが一度は考えたことのあると思う米軍基地についてだ。先日、湘南地域にある某高校を
見学に行ったとき、戦闘機がものすごい音をたてて飛んでいった。それも一度だけではない。結局40分ほどの間に、5回程絶えがたい音の洗礼を受けた。 しかも、自衛隊ならまだ頭に血管マークができるくらいで済むが、米軍の戦闘機だから頭にきた。「ふざけるな!ここは日本だぞ!」と叫びたくなったが、叫 んだところで向こうには聞こえないのだから仕方が無い。確かに、故国を離れて異国の日本に務めに来ている兵隊さんも大変だとは思うが、日米安保のせい で町の85%あまりも基地にされてしまっている沖縄の嘉手納町の人たち、飛行機の轟音で日常の生活にも支障が出ている厚木の人たちのことを考えて欲し い。え~い、もうハッキリ言おう。日本には、優秀な(?) 自衛隊というものがあるのだから、日本にはアメリカの基地はいりません。(注:僕の実名は出さないように。実名を出したら明日あたり東京湾にぷかぷか浮  

 しかし、どうもそう簡単には安保をなくすことはできないらしい。僕は、政治家の立場はわからないが、なんだかんだ理由をくっつけているが、本当のと
ころは恐いのだと思う。自分と国の立場が悪くなると考えるのだと思う。こういうところにも欧米のご機嫌“鳥”日本の様子がうかがえる。  

 日本は第二次世界大戦に負けた。「敗軍の将、兵を語らず」の言葉通り、日本は欧米に文句を言わずここまでやってきた。それには、明治の「富国強兵・殖産
興業」政策のごとく市から欧米に習うのが近道であったと思う。事実そのようにしてきた。その結果、日本人は自分たちに劣等感を抱くようになり、欧米諸国 こそ文化の中心であるという意識になってしまった。  

 今、日本は世界で指折りの経済大国になった。その裏には欧米諸国の協力があったことは素直に認めよう。ここに来て日本はティーンエイジャーであると
いえよう。反抗期に入って自立するのか。それともこのまま欧米に依存したまま生きていくのか。日本は今、重大な選択を迫られている。僕は自立を望んで いるが、それは容易いことではない。そこで、そのように自立するには個々が方法を模索するべきだと考えて、僕もいくつか方法を考えてみた。どれもこれ も簡単には実現することが無い、多くの努力を必要とするものばかりであるが、まあ、笑ってみていただきたい。一つは、「自分たちを理解すること」。次に「 他民族を認めつつ、自民族・自分たちの文化に誇りを持つこと」。最後に「“今”に満足しないこと」である。国際化という言葉を、単なる欧米のご機嫌取りで 終わらせないために、上のような自分の方法を決め、毎日精一杯生きることが、真の国際化につながるのだ。  

 
                                               
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