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清書:おばあちゃんのおたん生日 ウグイス の広場
くくり あひた 小3 「おたんじょう日おめでとう。」  

 わたしは、前からおばあちゃんにないしょで作っておいたプレゼントを、わたしました。
 

 今日は、10月28日。おばあちゃんのおたんじょう日です。
 

 「まあ、ありがとう。何かしら?」
 

 「開けてみて!」
 

 おばあちゃんは、包み紙をくしゃくしゃのびりびりに、開けました。本当は、とてもきちょう面な人なのです。どうしてかというと、わたしがセロテープ
をはりすぎていたからです。  

 おばあちゃんは目をまるくして、おどろきました。箱の中には紙ねんどやビーズにひいらぎのかざりを付けて作った丸型の白いケーキを入れておきました
。ケーキの周りに茶色のマジックで線をいれて、チョコレートの感じを出しておきました。  

 「うわーー。おいしそうー。ケーキのにおいがするね。」
 

 「どうしてだかわかる?」
 

 「ううん。」
 

 「それはね。バニラエッセンスをふりかけたの。お母さんが思いついたんだよ。」 じつは、おばあちゃんはケーキが大好物なのに、食よう生をしていて
、本当のケーキは食べられないのです。だから、食べたらなくなる本物のケーキより、いくらながめてもなくならない、とびきりきれいなケーキを、作るこ とにしたのです。 「ほんとに、よくできているね。」その時のおばあちゃんは、まるで、びっくり箱を開けた時のようにおどろきました。  

 「そう?ありがとう。それからあと、これもプレゼントだよ!」 どさっ。 「まぁ。なんでしょう?」
 

 「いいから開けてみて。」 ぴりっ。 「あれっ?これ洋服?」
 

 「うん。そうだよ。朝、歩く時、寒いからパーカーが、ほしいと言っていたよね。だから中が、ふわふわであったかいパーカーをお母さんといっしょにさ
がしたの。いっぺん着てみて!」 おばあちゃんは、着てみると、 「まぁー本当にあったかいねぇ。」  

 その夜、JR芦屋の「壁の穴」という、レストランに行きました。そこは、スパゲティのお店でおばあちゃんが食べられる「しめじ納豆スパゲティ」もあり
ます。みんなそれぞれ自分の好きなスパゲティをとって食べて、おばあちゃんのおたんじょう日をいわいました。 この日、日本シリーズで巨人が日本一に なったことは、巨人ファンのおばあちゃんにとって、さらにラッキーバースディに、なったとわたしはうれしく思いました。   

   
 

  
                         
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