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清書:古いもの ウグイス の広場
ホームズ なか 小6 古いものと一概に言っても,いろいろなものがある。古ダンス・母の少女時代の写真・ワイン・江戸時代の梅干し・ガンコおやじ(?)などなど。これらの もののなかでも,家にある古いものは,父が産湯を使ったタライだ。  

 父の生まれは伊豆。父がたらいを使ったのが何年前かというと―――おっと、それは秘密秘密。そのタライは,僕と妹も入ったことがある。別に,産湯を
使ったわけではない。僕が幼稚園の頃。とてもとても暑い日だった。夏休みを利用して,伊豆に遊びに行った時のこと。  

  僕「あ~、あっちいぃ~。」
 

  妹「プールにでも入りたいなぁ~。」
 

 祖父「そんなら、プールに入るかね?」
 

 僕・妹「えっ、うそぉ~。入りたい入りたい。」
 

 といって,祖父について行くと,大きなタライを運び出してきた。
 

  僕「これ,何に使うの?」
 

 祖父「これをプールにするじゃよ」
 

  妹「へぇ~。」
 

 その後,タライの中に水を入れ,僕と妹はバチャバチャビチャビチャと水に入りながら時を楽しんだ。という思い出がある。昔,タライは洗濯に使われて
いた。今は、洗濯をするにもだいぶ楽になった。全自動洗濯機で、ほとんど手間いらずである。日本も,ずいぶん変わったなぁ(母)。 伊豆には他にも、 約100年の歴史を誇るお仏壇がある。それは,伊豆の祖父母が生まれる前からあったそうである。価値がないと思うものは,すぐに捨ててしまう。だから,ト レーディングカードなどでも、始めのうちは 「これをとっておいたら,何年後かにはプレミアがついて,きっと高く売れるぞ。うむ。」  

 とは思っていても,引越しなどをしているうちに,いつかは無くなってしまう。といったケースが多い。しかし、昔は仏様を厚く信仰していたわけだから
,仏壇など捨てられなかったのだろう。今にも残っている古いものとは、何かわけがあって大事にしていたものなのだろう。 古いものとは、昔の日本の有 り方を象徴するものでもある。それによって、昔の人の生活がわかったりする。昔の主婦は,とても大変だと思った。朝だけでも、朝食作り、掃除、洗濯… 今なら,楽チン(全国の主婦に失礼でしょうか?)それも、機械などなく,とても大変だ。昔のものを見ていると,世の中の進歩が見えてくるのだ。                                    
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