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あいさつの不思議な力 アジサイ の広場
ピエッパ にお 中2

 僕がまだ小学生低学年くらいのころ、よく家族で山登りをした。その時、僕は不思議に思ったことがある。それは、僕の両親が道であった人に、必ず
 

 「こんにちは。」
 

 と声をかけることである。僕もまねをしていたが、むこうから返事がかえってくると、なんだかいいことをした気分になったのだった。逆に、むこうが知
らんぷりをすると、自分だけあいさつしてばかみたいと思い、なんだか疲れた気分になってしまう。このように、あいさつには人の気分を変えるという不思議 な力を持っている。では、あいさつをするとどのようなことがいいのだろう。  

 例えば、飛行機で一人旅に出かけ、海外に行ったとする。一人なのでもちろんしゃべる相手もいない。そこで、飛行機の座席の横に座っている日本人に声
をかけてみる。そんな時、必要なのがあいさつなのである。いきなり  

 「なあなあ。吉岡ゆうねん。よろしくな。」
 

 と言われると、誰でもいやに思うだろう。しかし、
 

 「こんにちは。吉岡といいます。飛行機に乗っている間よろしくお願いします。」と、あいさつ一つで全然感じが違ってくる。それなら、
 

 「私は古田といいます。どこからきたんですか?」
 

 などと会話が続くだろう。
 

 逆の立場で考えても同じだ。もしむこうから声をかけられると、僕はうれしくなってくる。僕は、転校したことがあるが、転校初日に、
 

 「こんにちは。ぼく寺田って言うんだ。今日の昼休み一緒に遊ぼう。みんなでサッカーするから。」 と言われた時は本当にうれしかった。4年も昔のこ
となのに、今でも覚えているのだから、よっぽどうれしかったのだろう。 このように、あいさつは人の気分をよくさせるものだ。しかし、タイミングを間 違えると、逆に相手の気分を悪くさせてしまう。でも僕は、タイミングに気をつけさえすれば、あいさつを積極的にしようと思った。  

  
                                   
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