先頭ページ 前ページ 次ページ 最終ページ
講評 題名: コンプレックス 名前: 弥生 さん( いきか イチゴ の広場
内容 字数 797 構成 題材 表現: 主題: 表記:

 まず、最初の説明の引用から。↓=========================●10/18 それでは、毎週、
日本の土曜日にメールを送るので、その内容を見ながら順番に小論文を書いていってね。第一回は「コムプレックス」。 全体を四つの段落に分けて考える。ひとつの段落を200字にすれば、全体で800字。第一段落は、長文に合わせて現在の日 本語の状況を書く。そのあと、「……べきではないか」というかたちで意見を書く。「日本語に対してコンプレックスを 持つべきではない」という感じで200字まで書く。第二段落は、「そのためにはどうしたらいいのだろうか。考えられる 方法(対策)は二つある」として、「第一に、私たちが日本語のよさを自覚することだ」とかなんとか書いて、その説明 と実例で400字まで。第三段落は「また、もう第二の方法としては、日本人が日本語以外の言葉に接する機会を増やすこ とである」とかなんとか書いて、その説明と実例で600字まで。せっかく外国にいるのだから、自分の体験などを入れて もいいかもね。第四段落は、「確かに、日本語にも英語のような論理性を持たせることも今後の国際化時代には必要だが …」と反対意見への理解を書いて、「しかし、……」と書き出しの意見に戻ってまとめる。結びの5~10行はいちばん印 象に残るところなので、ここに「コムプレックス」というキーワードを入れていこう。時間はあまり考えなくていいから ね。また、字数も最初は短くてもいいからね。大事なのはしっかりした構成で書くこと。がんばってね。(^o^)/==== =================● それでは、第1回の講評。 電話の説明なしで書くのは大変だったでしょう。

 あ、それから、題名は適当に、名前はペンネームでもいいからね。 さて、冒頭の状況実例はよくまとまった。この第
一段落のあとすぐに「……べきだ」という意見の中心を書いたのはいいこと。最初の段落で意見の焦点が絞られていると 、あとの展開が容易になる。多くの人は、何しろ書き始めて書いているうちにだんだん考えがまとまってきて、結びのほ うになって初めて意見がわかるという書き方をするから、このように早めに意見を提示してあると、それだけで印象がよ くなる。 第二段落の方法も、わかりやすく書けた。このように「……は二つある。まず一つ目は」のように書いていく と、読み手は頭の中を整理して読むことができる。ブラジルの例はいい体験。この体験実例は、できれば「個性、挑戦、 共感、感動、ユーモアのいずれか」のあるものを入れていこう。方法と実例の結びつきがやや弱い気もするので、第二段 落の結び方をもう一工夫。 第三段落の方法もOK。このへんで社会実例としてデータを引用できるような例が入ればい いね。例えば日本人の海外旅行の人数のように。時事的でデータのある話をいれていくと説得力が出てくる。このへんは 、イミダス(ブラジルには売ってないか・・・^^;)などで調べてもいいし、インターネットで調べてもいい。 結びも 反対理解を入れてよくまとめた。この「確かに」は重要だから覚えておこう。最後の一行は名言にちかい。結びの100字 以内にこういう光る表現が入ると、強い。これからも意識的に入れていこう。名言集などを参考にね。 ◆次回は「点的 論理」:主題は、「点的論理のよさ」。難しいね。(笑)。論理的な言語のよさのほうが実は論理的に展開しやすい。点 的な論理のよさというのは、論理的に説明しにくい。言わば成熟した文化のよさというようなこと。話は変わるけど、元 号と西暦とどちらがいいかといえば、西暦のほうが文句なしに便利。その西暦のほうのよさを説明するときはかなり論理 的にできる。これに対して元号のよさを論理的に説明しようとすると、なかなかできないので、つい感情的になりがち。 だから元号のよさを主張する人は右翼的な立場に頼って論理化しまうことが多い。本当は、論理化しにくいところにその よさがあるんだけどね。点的な論理のよさというのは、わかりやすく言えば「察し合いの文化」「思いやりの文化」「通 の文化」のよさということ。若い人には書きにくい。 第一段落に状況実例を書いたあと、第二段落に点的論理のよさを 日本語が保つためにはどうしたらいいかという方法をの1。方法その1は、心構えのようなことで書いていけばいい。そこ に体験実例。 第三段落には、方法その2として社会的な方法を挙げていく。論理がすべてではないという教育を家庭の 中で子供のころからしていくようなことになるかな。同じ文化の共有ということで言えば、百人一首のようなものをやる なんていいかもね。枕草子で「香炉峰の雪はいかならむ」と言われて、さっと御簾を上げてみせるなんていうのは「通の 文化」でしょ。 第四段落は、「確かに」という言葉で反対意見への理解を入れる。結びの100字は重要だから、ここに 、「点滴論理」「冗語性」などのキーワードを必ず一つ入れておく。これは試験のときも同じね。できれば光る表現も。 「○○はAでなくBである」というような感じで。更に、自分の志望理由などに結び付けられればいいけど、そこまでや ると大変かなあ。 それでは、がんばってね。"☆" "☆" 森川林 先生( なね
ホームページ