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好きか嫌いか カモメ の 泉 の広場
ナズナ ／ あもせ 小5

　好きか嫌いかはどうやら初めての経験によって決まるものらしい。食べ物だってドッジボールだってそうである。 　

　私が好きな遊びは絵を描くことだ。それは幼稚園の頃からずっとそうである。なぜ私は体を動かす遊びが嫌いなのかと言うと、小学二年のときクラスでド ッジボールをしたが、相手のチームがずるかったのだ。妨害ルールで、頭にあたってもガイヤになってしまう。私のチームは悪気はなかったのに突然相手が 怒りだしたのだ。私はいやあな気持ちになった。こういうことをやっていてもなにもおもしろくなく、あっさり負けてしまった。 　

　それいらい、休み時間にスポーツをやらなくなった。トランプで遊んだり、ピアノを弾いたり、とくに絵を描いていた。（女子のみ）しかし、ある事件が おこってしまった。 　

　先生「朝休み、何か提案はありますか?」 　

　男子１「あの…僕は、野球とかサッカーをやる体育の時間を増やしたいんですけれど…な 　

　　　　にか反対意見ありますか？」 　

　私はとっさに手を挙げた。 　

　私「反対です。それはどうしてかというとまだ体育の時間は一回しかやってないでしょ。 　

　　後五時間もあるのにわがままだと思います。」 　

　男子１「ちがうよ、僕がいってることは、このまえやった飛び箱と違って、野球とかサッ 　

　　　　カーの遊び系のものですよ。」 　

　私は息詰まった。はっそうだ！男子１は理由を言っていない。消して有利な立場にはいないのだ。私はまた手を挙げた。 　

　私「さっきから思うけれどあなたの理由は何なんですか？理由を教えてください。」 　

　男子１｢休み時間にやろうと思っても、重大な会議とかのうちあわせでやることができな 　

　　　　いからです。だから僕は体育の時間をサッカーや野球をやる時間にしたいんで 　

　　　　す。」 　

　まわりから賛成！賛成！とでた。 　

　そして予定表が配られた。 　

　九月二十七日　１、体育　２、体育　３、体育　４、図工　５、社会 　

　九月二十八日　１、図工　２、体育　３、体育　４、社会　５、国語 　

　 　

　私はがっかりした。 　

　ところが、九月二十七日、私は体育に時間、野球でホームランを打った。サッカーではシュートした。とても楽しかった。今までいやだな…と思っていた 体育の時間を好きになった。 　

　私がここで知ったことは好きか嫌いかは一番始めの経験で決まるのではなく、次の経験で決まるのである。「次」とはその事をやる限り永遠にあるもので ある。 　

　 　 　 　 　 　

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