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日本の良さ アジサイ の広場
アツコ とれ 日本の良さ  

 古代文明を引き継いできたという共通点を持つヨーロッパと日本の違いは、前者が無抵抗にそのまま古代文明を受け継いだのに対し、後者は主体性を持ち
、独自の文化として消化してとり入れたところにある。私達日本人は、日本の歴史は西欧、アジアの異国の文化を取り入れることで形作られてきたことの結 果だと思っている。漢字や儒教、仏教だけでなく、7世紀の律令制度の導入や都市計画、キリスト教、鉄砲、明治維新が挙げられるだろう。従って、日本の成 り立ちや日本の独特の物、日本という文化の輪郭が、他から寄せ集められてきたものであるという認識がある。しかし、他の文化を尊重しつつ、それを消化 しながらとり入れるところに日本の本当の良さ、「主体性」があるのではないか。日本の本当の良さに気づかなければ、日本を見失ってしまう。  

 日本の食文化の中心を担っている米でさえ、弥生時代に中国大陸から伝わっってきたと言われている。しかし、日本はそれを自分のものとして取り入れる
ことに成功した。寒さに弱い米を改良し、今日では東北でも美味しい米が生産されている。また、おにぎりは米を使った日本独特の料理の一つでもある。イ ンドから来たカレーも本場とは違っていても、日本人向きのものとなっている。日本が米をとり入れて、自分達の生活、文化の中で応用してきたからこそ、 今日でも日本食の中心的存在として、色んな食材と使われている。  

 確かに、自分達で開発したものではないという点では、真似かもしれない。でもそれを真似で終わらずに、自分の物としているというところに日本の「主
体性」が感じられる。それはまるで私達が自分の良さも大切にしながら、人のいいところを盗んでしまうようなものである。  

 日本はこれまで他の文化を受け入れることに柔軟であった。しかし、これからは「文化」
 

 だけでなく、異なる文化や価値観を持った「人々」とも、今までと変わりなく「主体性」を持ちながら付き合ってい行くことが出来るといいのではないかと
思う。私自身も人と主体性を持って関わっていきたいと思う。  

 
                                             
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