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日本人の和食の見方 アジサイ の広場
由樹子 あるさ 高2

 現在、衣食住という生活全てが欧米化してきている中で私たちは日本の文化というものを考える機会が少なくなってきているのではないか?特に和食とい
うものは、若い人の中であまり歓迎されず古臭いというイメージをもたれていると思う。和食はとてもあっさりしていて毎日食べているとありがたみが分か らなくなってしまうが、実はすごく奥が深くて、和食ほど料理として複雑なものは世の中のどの料理を見てもないのではないか?私は先日、オーストラリア にホームステイをした。そのときのお料理はとてもおいしいものだったが、毎日油っこい食事をしていたので、ご飯とお味噌汁が無償に食べたくなった記憶 がある。やはり、油も使わず、とても健康的な和食が日本のじめじめした気候や生活にマッチしているということを改めて実感した。それと同時に人々が和 食の本当の姿を普段感じられないということがとても悲しく思えた。  

 日本人がどうして和食を古臭いとして考えてしまうのは、やはり欧米に対しての憧れ意識が強いのが原因の一つあろう。現在の生活には食生活ばかりでな
く、洋服から住宅まで全て欧米のものが取り入れられてきて、どうしても日本の和服や畳、伝統的な食生活までが時代遅れとして見られがちである。しかし 、それは今の日本が欧米のものを取り入れすぎて、日本の残さなければならぬ日本人にあったものを残していないからではないだろうか?  

 また、最近は栄養のことに無関心な人々が多くなって、和食がどれだけ体にいいか分からなくなっている人が多い。特に若い人はコンビニなどでご飯を買
ったり家族で食卓を囲むということが以前より少なくなってきているようだ。こういう世の中の風潮の中で和食という日本の最も代表的なものと出会うこと が少なくなって本当のよさが分からず古いもととして考えてしまうということになったのではないか?  

 確かに、他国の料理もおいしいし、和食だけを食べなければならないといっているわけではないが、昔からのよいものが生活にあっているのにそれがなく
なってしまうということは悲しいことである。少なくとも新しいものを取り入れるだけでなく前からあったよいものを残す努力をしなくてはいけない。  

 
 

 
                                               
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