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無駄も大事 エンジュ の広場
たぬき のと 小6

 噴水は、何の役にも立たない。
 

 水不足になると、都市によっては噴水の水を停めてしまうところがある。停めたって、水不足を補うことにはならない。
 

 「真剣に生活しているものの生活感覚を、さかなでするものであるからこそ噴水は噴水なのである」という、噴水の立脚点が、無視されている。
 

 つまり、水不足になる度に、噴水は危機に立たされていると言っていいだろう。見ているものを楽しませようとする工夫であろうが、あれも、噴水の真に
噴水たるものを見えにくくさせる。噴水は 、ただ水を噴き上げていればいいのである。  

 人間は結構ムダな物を作っている。衣食住でも無駄なものがある。例えば肉を食べるときは、味付けをする。でもそれは無駄なのであるかもしれない。服
でも暑さや、寒さを防げばいいのに飾りをつけるそれも無駄かもしれない。噴水も無駄かもしれないが、そこには文化があり人間的なのである。  

 山道を歩いて広くて無駄なところがある。でも、細い道があって、「キっゃー」というより広い道の方がいい。でも無駄でも役に立つこともあるのだ。サ
ッカーでも無駄な動きをすることでチャンスになったりする。  

 「角を矯めて牛を殺す」ということわざがあるが・、一見無駄に見えても大事なことはあるのだ
 

 だから人間にとって無駄とは大切なことでもある。
 

 
                                         
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