先頭ページ 前ページ 次ページ 最終ページ
アンパンチ
イチゴ の広場
がっちゃん てな 高1
 あの有名なアンパンマン。あれは毎回同じ結末が訪れる。アンパンマンが勝
ってしまうのだ。しかし、そんな単純なストーリーが子供たちの心をつかむ。
正義の味方アンパンマンという響きと、優しいアンパンマンの性格が子供を魅
了するのだろう。子供たちにはアンパンマンの勝利が矛盾しているとか、毎回
同じ結末でつまらないという考えは全くないらしい。確かに、子供たちには現
実とアニメの世界を対比するという考えは持っていない。だから、「アンパン
マンを倒せないんだったらジャムおじさんをやっつけてあんこを作らせないよ
うにすればいいのに」とか、「どうしてアンパンマンは予備の顔を持ち歩かな
いんだろう」という考えは全くないに等しい。むしろ、そういう考え方をしな
くなってしまうのだ。多面的なものの見方を植え付けるためにも、もっと現実
味のあるストーリー展開を見せるべきだろう。
 
 そういう多面的な考え方を持つための方法には、第一に社会を知る必要があ
る。ドラマや映画は、実話をもとにした話でない限り現実には程遠い。だから
、ありのままの現実を知る必要がある。ありのままの現実というのは、きれい
な部分、汚い部分、大変な部分、悲しい部分、楽しい部分、と、いろんな面を
持っている。それを見分けるためには聞くより見たほうが早い。百聞は一見に
如かずである。たとえば、犬を飼ってみることも良いと思う。犬は生き物だ。
パっと見はかわいいし、遊ぶとなかなか楽しいものだが、うんちは汚いし、散
歩は大変だし、死んだら悲しい。このように一度にいろんな部分を経験するの
も一種社会勉強であると思う。
 
 それから、社会でももっと現実性のある報道をするべきだ。ワンパターンで
はなく、もっとどう転ぶか想像も付かないような話を作ったりするのも重要だ
。私は、サザエさんはとても現実性のあるアニメだと思う。家庭の温かい雰囲
気と、サザエさんやカツオくんが織り成すズッコケ話はとても楽しい。また、
学校でも教科書だけの授業方式ではなく、社会の実例や、実験、見学を取り入
れたバラエティに富んだ授業をするのも効果的だと思う。子供のうちからいろ
んな経験をすることはとても役に立つことだ。
 
 単純なストーリーは覚えやすく、子供たちの心にとどまり安い。しかし、そ
のストーリーのような物の見方をすると、「あ、中根先生という人は変なんだ
な」とか、「あ、加藤君は優しい人だな」とか、外見やみんなの声などの少な
いきっかけで人を判断しようとしてしまう。また、一度「この人は変な人」と
、決めてしまうと、その人のもっている真面目な部分や優しい部分など、他の
部分を理解しようとしなくなってしまう。しかし、それでは決め付けられてし
まった方は良い迷惑だ。「あの子のこの部分は嫌いだが、あの部分は良い」と
いう多面的な見方をすることで人を好きになることが出来ると思う。しかし、
私は子供のうちは夢のあるアニメをみて心を躍らせていた方が良いと思う。こ
れから子供たちが直面していく現実は解決しなくてはならないことがらが多す
ぎて厳しい世界なのだ。だからこそ、心の拠り所として、ファンタジーが存在
するのだと思っている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ホームページ