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親子
ウグイス の広場
潤之介 かな 中1
 人間は他の人間と自由にまじわることができる。それは、血縁の関係、とり
わけ親子の関係である。親子というのは、人間にとって、のっぴきならない関
係なのだ。自由にみちあふれた現代の人間関係のなかで、親子だけはまったく
別枠の関係なのである。なぜ親子が「問題」化してきたのか。かつて、社会が
「伝統」社会であったとき、親と子は、おなじ経験を共有していた。じぶんの
子どもは、将来、じぶんとおなじようになるだろう、と親は考え、また、子ど
もは、親とおなじような人間になりたい、と考えた。親は、じぶんが子どもだ
ったときの経験を思い出してそれによって子どもを育てるのではなく、育児書
をひもといて子どもを育てる。子どもは親とちがった存在になる。
 
 私は親子の関係を深めることが大切だと思う。その理由は二つある。1つは
昔から日本人は、親が子に文化を伝えることによって進化してきた。だが最近
の親子には何も伝えることがない。江戸時代などには子は親を尊敬していた。
なぜならば親が文化を伝えてくれたからだ。しかし、最近になって急速に時代
が進歩していく中で、生活環境も変わり親が子に文化を伝えなく(伝えにくく)
なっている。さらに、テレビ、ファッションなどの流行は大人は既に手出しで
きないほどになっている。たとえば、60歳後半くらいのおばさんが、ミニスカ
ートにルーズソックスでケータイを持ちながら、「エー、マジぃ?」などとい
っていたら、ビビらない人はいないだろう。こんなにも文化が共有できなくな
った時代では、子は親をなめるようになり、親は子に文化を伝えにくくなる。
このような時には親がもっと今の時代の状況を知ることが大切である。別に上
のようになれとは言わないが、子供の言ってることもきちんと理解し、考える
事ができれば、親子の間の問題は少なくなり文化も進歩していくことだろう。
 
 第二の理由は、環境問題などの社会の進歩の必要とされてくる問題などはど
んどん増えてくるはずだ。だがその時に親と子の間に問題が起き、文化を伝え
ることができなくなれば、社会の進歩はなくなり、環境問題は増え続けていく
ことだろう。このような環境問題などを防ぐためにも、親子関係は大切なので
ある。親が理解するばかりでなく、子供も親のことを理解し、たがいの情報を
交換しあうことによって、子供は伝統を守れるし、親は最近の流行などを理解
することもできる。その結果、親と子は一番身近な関係になることできるので
はないのだろうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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