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常識を知らぬヒト
アジサイ の広場
幸子 あさも 中3
 現代では学術研究の場においてだけでなく、企業活動の場においてもまた専
門化が進んでいる。それぞれの場で陣頭にたって仕事を押し進めているのは専
門家などである。現代は「専門バカ」たちの時代となる危険性を多いに孕んでい
る。専門家は自分の専門とする事柄についてはよく知っていても、それ以外の
すべての事柄については無知だということが多い。特に、専門家などからは教
養や常識が無い人が多い。できることなら教養を、少なくとも常識は身につけ
て生きていきたい。
 
 そのためには専門性を高めるよりも、常識、広い教養を持つべきだ。という
より、持たなければいけない。よく、勉強については超一流、というT京大学
出身の高級官僚などがいるが、そのような人達はよく、接待やカラ出張などを
する。しかし、それがばれて(ばれなくても)国の金が足りなくなった時に税
金として跳ね返ってくるのは私たち国民なのである(あんまり子供は関係ない
けど)。確かに金は欲しいが他人がどうであれ私腹を肥やそうという神経は常
識からは考えられない。
 
 専門的なことばかりやらないで、色々なことに挑戦し、経験、体験を増やし
、身につけていくと良い。勉強ばかりしていないで、色々遊んでみるとよい(違
うって)。勉強してみにつくものは、マニュアルのようなものなので、それ以
外の事が起こった時に、瞬時に対応することが難しい。しかし、遊び等々から
得たものは、マニュアルというものが無いので、その時その時に応じていくこ
とができる。
 
 半分天下を統一した織田信長は、子供の頃大名の息子が当然しなければいけ
ない勉強をほとんどしないで野山を走り回り、ちゃんばらごっこや戦争ごっこ
などをして遊んでいたらしい。それによって臨機応変に戦うことを覚え、次々
と戦いに勝っていったのである。戦略等を学んだだけだったら鉄砲などを取り
入れたりすることはなかったであろう。
 
 確かに専門に専門を極める(?)ことは大切だが、専門性を求める余り、常
識や教養の存在(?)を忘れてはいけない。一番良いのは、常識はもちろんの事
、専門を極めながらも、教養を深めていくことである。「哲学者たちは、世界を
さまざまに解釈してきた。しかし、大切なのは、解釈することでなく、変革す
ることである。」という通り、専門家は研究のために研究を重ねているが、大
切なのは研究することではなく、常識の範囲内で、研究したことをどう利用す
るかである。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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