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井戸端園の
アジサイ の広場
さやか あおべ 高2
 お茶の栽培の仕方は取り木と言って花を咲かせない方法でやる。この方法は
栄養をお茶の葉に与えるためにするのだ。若いうちに花を咲かせる事はおいし
いお茶ができないのと同じように、人間も若いうちから花を咲かせて周りから
評価されると大物にはならない。現代の社会はまさに今こうなりつつある。
 
 その原因の一つに親が子供に期待しすぎている事が挙げられる。最近は少子
化が進み、親は、以前なら子3、4人にかけていたお金を一人の子につぎ込み
、完璧な子を作ろうとしている。「うちの子は3才から、英会話スクールに通
っていて、5才でもう自分の名前を英語で言えるざます。」と自慢する人がよ
く(?)いる。そして実際のところは、中学校で始めて英語を習った人と変わ
らなかったりするのだ。小さい時から花を咲かし、周りからちやほやされる人
は、大物にはならないのだ。
 
 また、社会全体がそうなりつつある。例えば昔はすこし勉強ができなくても
、まあ、いいじゃないの的なところがけっこうあったが、今日、小学校低学年
で勉強ができないと、うちの子は大変だわ、などとなり、また世間が「オタク
のような御子さんはうちの塾に入れた方が良いですよ。」と盛り上げる。この
ような関係によって、社会全体が小さいときから子供に花を咲かせるバックア
ップをしているのだ。
 
 確かに、小さい頃にあんまり甘やかしすぎると、子供のためにもよくないし
、子供の時の基礎固めというのも大切である。しかし、「十で神童、十五で才
子、二十過ぎればただの人」と言う言葉や「大器晩成」と言う言葉があるよう
に、小さい頃にちやほやするよりも、大人になってから才能を発揮するほうが
大物となりうるのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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