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現代医学とその知られざる脅威
アジサイ の広場
UZI.SMG そお 高1
 最近の医学の発達は、めざましい。不治の病とされてきた結核などももはや
恐れるに足りないであろう。今回は特に臓器移植と脳死について述べてみたい
。今や心臓すら移植できる時代である。しかし、心臓は人間には一つしかない
。そこでででくるのが脳死者という臓器提供者である。脳死は実に難しい。生
きていて死んでいるという矛盾があるからである。しかし実は、このややこし
い現象について考えることは、我々一般人にとっても大事なことだと思う。
 
 私は、この問題について、そもそも脳死という状態を作ること自体間違えだ
と思う。なぜなら、その脳死者は自然な成り行きであればすでに死んでいるか
らである。そして、彼は意志もない、つまり生存する意志がない。そして仮に
彼が生きていると定義すれば、泥沼の人権問題も出てくるだろう。
 
 次に考えられる問題は、脳死者を単に「資材」と見なすことである。私の最
大の懸念は、人工的な脳死者の製造、そして販売である。現在の遺伝子工学で
はなんと人の遺伝子構造、つまりヒトゲノムが90%以上解読されているのだ
。しかもそれは国家プロジェクトではなく、一つの民間企業(スーパーコンピ
ューターを作る会社)の事業だという。これはつまり一民間企業の手だけでも
、技術さえあれば机上の計算だけで人を意のままに創り出せるということなの
だ。となるとはじめから脳死者を意図的に創って利用できてしまうのだ。もは
やそこには倫理、道徳など存在しないビジネスとしての医学が形成されてしま
うであろう。こうなってはいけない。こうなれば人類はナチスと同じになるだ
ろう。現代人がナチスヒトラーを非難するのは、彼らがユダヤ人を人と認めず
に虫けらのごとく虐殺したからである。そして一方、「資材」としての人間を
製造することはつまり、生まれながらにして人権を剥奪された人を創って、し
かも臓器をむしり取り、捨てることである。虐殺よりたちが悪いし、そんな精
神を持つようになれば人間はもはや救いようのない、魂のけがれたケダモノに
なってしまう。 
 
 このように現代医学は実に大きな危険をはらんでいるのだ。この諸刃の剣を
使いこなすには医学者・科学者だけでなく政治家、そして我々がつねに気をつ
けねばならない。一部の人間に任せて、後から文句をたれるのではだめだ。は
じめからみんなで考えて、いろいろな観点から問題点をチェックしていくべき
だ。また、冒頭で述べたように自分は脳死状態を作ること自体に反対だ。しか
し、身内が死にかけて、脳死なら生きられると言われたらどうするかわからな
い。そういった様々な状況もふまえて、是非一度自分の頭でじっくりと考え、
そして議論をしてみるべきだ。
 
 
(清書をプリントし直すために、再度アップロードしたものです。森川林)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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