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カウンセリングのあり方
アジサイ の広場
由樹子 あるさ 高2
 最近は、少年犯罪が増えてきたせいか、私もニュースなどで「カウンセラー
」という言葉を良く聞くようになった。このような人達はカウンセリングとい
う情緒不安定な子供達や、犯罪を犯した人達などの話を聞いて、これからどう
やって社会に出るかとか、どういう方法で普通の生活に戻ったらいいのかなど
を話し合い、その人達の将来に大きく関わっている仕事をしていることは、も
う言うまでもない。しかし、私は少年犯罪が増えているのは、仕事としてのカ
ウンセリングに問題があると思う。
 
 その原因として第一に、カウンセリングというものが仕事になっているとい
う点だ。なぜならば、仕事になっていることで、カウンセラーは患者に何の異
常がなくても何らかのレッテルを貼らなければならないのである。また、患者
は病院の精神科に連れて行かれたことによって自分は精神異常ではないかと思
い込み、最終的には心の傷になってしまう。例えば、神戸の事件でも容疑者が
親に病院に連れて行かれたことによって、自分のプライドを傷つけられたと語
っていたいたという。
 
 第二には、心というものが知識だけで解決できないということである。人の
性格はそれぞれ違うものであり、それによってアドバイスの仕方なども違って
くるからだ。私も親に相談するより、友達の方が頼りになった、ということが
しばしばある。当然、自分と同じ思いをしたことがあるという人の方が頼りに
なるし、良いお手本になるだろう。
 
 確かに、凶悪犯罪を犯した人のカウンセリングをするということはそう簡単
なことではないし、かなりの数の経験も必要になってくる。しかし、カウンセ
ラーがただの仕事ということでわりきってしまえば「毒をもってどくを制す。
」というようにその人の人生がもっと悪い方向に進んでしまうのだ。やはり、
本人の普段の性格や生活態度をよく知っている人こそがよき理解者であり、一
番の相談相手になるのであり、社会に復帰させるべきなのである。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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