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臓器移植は良いそれとも悪い?
アジサイ の広場
AE86 えや 高1
 脳死が心臓死と決定的に違うのは、死が全身に及ぶプロセスやそのタイムラ
グのためだけでなく、この極めて現代的な左に述べた「中間的身体」を生み出
すからである。脳死が、現代の医学水準に照らして死の不可逆的な進行を示す
ものであるなら、それは臓器摘出の違法性を阻却する目安とはなりうるだろう
。人間は、これまでありのままの世界を否定し、それを人間にとっての世界へ
と転化して、自己の可能性の領域を拡張してきた。移植治療によって人が生き
られるのは、人間が身体的存在だからである。その人の身体は免疫抑制剤によ
って自己の個有性を弱めながら、他者の臓器を受け入れているのだ。
 
 臓器移植は良いことだ。私も大賛成である。だが、ここで一つだけ問題が残
る。それは臓器提供者の遺族がどう理解するかである。その理解の仕方は主に
次の二つに分かれると思う。まず一つは「それで他の人が助かるのなら」とい
う肯定派。二つ目は「でも、体の一部が無くなるのは嫌だ」という否定派であ
る。私はどちらかと言うと「否定派」である。なぜなら、人間はとりあえず生
きているうちは危害(?)を加えられたらいやだからである。確かに移植は大
切だ。でも、私は一つ引っかかることがある。その臓器は提供された人の中で
どのような変化を起こすかである。半年ほど前に私が見たテレビで「移植され
た人は突然食べ物の好みが変わり、性格までもが提供者に似てきたのだという
 
 この世には、何でも理論で解決する人と、人間的な感情で解決する人がいる
。しかし、これはどちらが良くてどちらが悪いとは言えない難しい問題である
。この人達の対立を無くしていくためには、両者の良いところを互いに認め合
い、悪いところを改善していくべきだ。そのようなことをやるためには、もっ
と一般の人に脳死についてもっと沢山の知識を提供するべきだ。又、悪いとこ
ろも知らせなくてはならない。それぞれがお互いのメリットとデメリットを理
解した上で臓器移植について入るべきである。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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