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お誕生日プレゼント
イチゴ の広場
しっぽ ほし 小5
「もうすぐゆりちゃんのお誕生日だなあ。プレゼント何にしようかなあ。」
 
 ずっと迷っていたプレゼントはついに手作りに決めた。さっそく作ろうとし
たが、なかなかいいアイデイアがうかばない。やっぱりだめなのかなあ、とあ
きらめ掛けた頃、メモ帳がぱっと目に付いた。私は、ピ-ンとひらめいた。
 
 まず、白いフェルトをウサギの形にきった。そして、二枚同じ物を作ってそ
こに紙をはさんで、上の部分を糸で縫った。ところが、紙が多すぎて針がとお
らなかった。何枚かへらして、結局9枚しか紙が無くなってしまった。
 
 そして、とうとうプレゼントを渡す日、「変なのー」といわれないか心配だっ
た。ところが、彼女は意外に喜んでくれて、すごくうれしかった。
 
 もう一つ、私が二年生ぐらいの時、女の子二人と、男の子二人に、お誕生日
カードをもらったことがあった。緑色の何も書いていない画用紙に、大きく、
「お誕生日おめでとう」と書いてあった。まわりに私の似顔絵や、お花の絵が
書いてあり、とてもかわいらしいお誕生日カードだった。そのカードをもらっ
てすごくうれしくて、心がうきうきした。なんだか、とりになって大空を飛び
まわりたい気分だった。
 
 私が手作りのもののことで一番感じた事は、手作りのものは人の心を暖かく
したり喜びを与えてくれる、ということだ。もし、お店で売っているような、
機械的に作られた物だったら、もらってもそんなに感動しないだろう。手作り
物で、しかも世界に一つしかないものだと考えたら、すごくうれしく、また、
とても心が温かくなる。
 
 私は、最近機械で大量生産されているような心がこもっていないようなもの
ではなく、心があたたまるような手作り物がたくさん普及するような世の中に
なればいいな、と思った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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