【1】たくさんの
本を
置いてある
図書館。
好きな
本をさがしたり、
何かを
調べたりすることができて、
本当に便利です。【2】
図書館のある
場所から
遠くに
住んでいる
人のためには、
図書館の
本を
積んだバスが、
決まった
日に
来てくれるところもあります。これを
移動図書館といいます。
【3】
移動図書館は、
世界中にあります。たいていは、バスに
本をつんだ「
図書館バス」ですが、なかには、かわった
移動図書館もあります。【4】たとえば、モンゴルという
国では、ラクダが
本を
積んでさばくの
道を
行く、「
図書館ラクダ」がいるそうです。ヨーロッパの
北では、トナカイのそりに
本をのせていく「
図書館トナカイそり」があって、
雪や
氷の
上をすいすいと
本を
運んでくれるそうです。【5】タイという
国では、ゾウの
背に
本をつんだ「
図書館ゾウ」がいるそうです。ゾウは、どんなに
木がおいしげったジャングルの
道も
平気で
進んでいき、
山奥の
村の
学校に
本を
届けてくれるそうです。
【6】
国が
広いところでは、ヘリコプター
図書館もあるそうです。しかし、もちろんヘリコプターの
上から
本をばらまくわけではありません。
【7】また、インドネシアでは、
日本の
人たちの
寄付も
使って、オートバイで
本を
運ぶ、「バイク
図書館」もできました。どうしてかというと、インドネシアでは、
大きい津波があって、
村も
道もめちゃめちゃにされてしまったからです。【8】しかし、バイクなら、じゃまなものがふさいでいる
道も
通りぬけていくことができるのです。
世界には、
貧困や
戦争のために、
生きるだけで
精一杯という
暮らしを
送っている
人たちがいます。【9】しかし、そういうところにこそ、
図書館を
作ろうという
人がいるのです。
図書館ができると、
人々は、
食べ物にもこまっていても、いえ、
生きるのにぎりぎりの
厳しい生活だからこそ、
喜んで
本を
借りに
来るというのです。∵【0】そして、それらの
人々は、こう
言います。
「
図書館は、
人間らしく生きるための、
命の
灯台だ」と。
この
話、「
本、
灯台(ほんとうだい)」!
言葉の
森長文作成委員会(λ)