元の記事:小3 シオンの山 9.2週 「何かを作ったこと」 (1228字)
すずめ()
2013/09/06 18:12:32 796 9 「何かってどんなものでもいいの?」
そんな質問が毎年出ます。いいんです! 工作でも手芸でも、料理でも。そして、できたものをただ紹介するだけでなく、作った時の苦労話や、作品の自慢話、みんなの反応など、「作ったこと」にまつわるエピソードをどんどん入れましょう。
おうちの方からは、子どもの時に作ったもので印象深いもの、いつも作っていたもの、また、現在の話でもOK.です。
<実例1>
母「えっ、作ったこと? ああ、お母さんは子どもの頃から、手芸が好きだったから、しょっちゅう何かを作っていたわよ。」
子「子どもの時からそうだったのね。」
母「そうなの。秋冬は編み物、夏はレース編みや袋もの作りをよくしていたなあ。」
子「どうして手芸が好きだったの?」
母「そうねえ。作っている過程もワクワクして楽しいし、できたものを人にあげたり、自分で使ったりするのも喜びひとしおなのよね。そんなところが魅力かな。」
子「ふうん、そうなんだ。楽しそうだなあ。でもお母さんみたいに器用でないとできないよね?」
母「あら、お母さんも最初は不器用で全然できなかったのよ。おばあちゃんに見よう見まねで習ってやっているうちにどんどんできるようになったのよ。」
子「そうなのー! じゃあ私にもできるかな。」
<実例2>
父「それにはあの話がぴったりだな。」
子「ねえねえ、どんな話?」
父「昔ね、犬を飼うことになってね。兄貴といっしょに犬小屋を作ったんだ。ちょうどお前くらいの頃かな。家の骨組みは兄貴が作って、パパは屋根の担当だったんだ。」
子「うわーそうなの。屋根ってだいじな部分だよね。」
父「そうなんだよ。やり方を習って、金槌でトタンを切ったのを打ち付けた。」
子「大工さんみたいだね。」
父「うん、実はその時、初めてだったんだけど、うれしくてね。薄暗くなるまでかかって、二人で仕上げたんだ。」
子「犬、入れたの?」
父「もちろんだよ。小さい柴犬だったんだけどね。毛布を敷いてやったらすぐに慣れてうれしそうに転がってたよ。」
子「わあ、よかったね。大成功だったんだ。」
父「そ、それが……。」
子「えっ!?」
父「その晩、台風が来て、庭の木が折れるくらいの強風が吹いたんだよ。それで、朝見に行くと、なんと……。」
子「えっ! どうしたの!!」
父「……パパが作った屋根がなかったんだ。」
子「ええええええっ! 吹き飛ばされちゃったの!?」
父「……らしい。釘の打ち込みが甘かったのか、打った場所が悪かったのか……。」
子「子犬は無事だったの!?」
父「うん、その晩は家に入れていたからね。……それにしても……。」
大人の失敗談は、いつも大人気です。おもしろいエピソードをつけて、「作ったこと」の話を聞かせてあげてくださいね。
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