小学4~6年生対象 オンエア講座

思考国算講座

家庭学習で、公立中高一貫校受験に対応する高度な国語力、思考力を育てる。 2016/7/12更新


■家庭学習で国語と算数の高度な思考力を育てる

 公立中高一貫校の受験は、考える問題が中心になっています。教科書レベルの知識で深く考えさせるという問題が中心です。すると、得意不得意は、人によってかなり違ったものになります。
 公立中高一貫校の受験は、合否の可能性の読めない試験だと言われています。それは倍率が高いせいもありますが、それ以上に、記述型・思考型の試験という問題の性質上、得点の不確定要素が多くなるからです。

 公立中高一貫校の受験は、私立中学の受験以上に、それぞれの子供の特性に応じた親の働きかけが必要になります。

 オンエア講座「思考国算講座」は、家庭で取り組む受験対策のアドバイスをするための講座です。
 また、公立中高一貫校を受験しない家庭でも、子供たちの国語と算数の思考力を育てるためにこの講座をご利用いただけます。

 指導する内容は、主に作文の問題の読解と、算数の問題の演習です。
 また、単に問題を解くだけでなく、作文問題の読解をもとに似た話を考える練習や、算数の問題をもとに似た問題を作成するという練習を行います。これは、子供たちが主体的に勉強に参加するとともに、親子で対話をする機会を作り考える力を育てていくためです。

 公立中高一貫校の受験勉強は、その受験だけで終わるものではありません。
 現在は、公立高校のトップ校の入試問題も、記述型・思考型中心になっています。また、国公立大学の問題のほとんどは記述型・思考型の問題です。

 この傾向は、今後さらに広がっていきます。すると、公立中高一貫校の受験対策は、中学受験だけにとどまらず、子供にとっても親にとっても、今後の長期間の勉強の土台になっていくものと考えられます。



■小6の勉強の仕方

 小6の場合は、受験対策が直接的な目標になりますが、実際には公立中高一貫校受験の倍率は高いので、合格の可能性は他の生徒との相対的な比較で決まります。
 また、公立中高一貫校の試験も、教科書レベルの考える問題が出尽くしてきたため、次第に詰め込み式の勉強が有利になる傾向があります。特に、算数については、一度解いたことのあるパターンは二度目からは解きやすくなるので、数多くのパターンを身につけておくことが勉強の中心になってきています。
 しかし、ここで合格だけを目的にして長期間の詰め込み学習を行うと、かえってその後の学力が低下するようになります。合格を目標にしながらも、真の目的は考える学力をつけることに置いて勉強を進めていってください。

 家庭での勉強の方法は、問題を単純に解くのではなく、解くために考えて数分たってもわからないときは解法を見て解き方を理解するようにします。
 問題集が1冊がひととおり終わった時点で、できなかった問題だけ繰り返します。これを何度か繰り返し、1冊が完璧にできるようになるまで続けます。
 問題を解き、解法を理解するのは子供の役割、子供が解法を理解できないときに一緒に解法の理解を助けてあげるのが親の役割です。子供に任せっぱなしにするのでもなく、親が全部教えるのでもなく、少し距離を置いて協力するような形で勉強を進めていってください。

 公立中高一貫校の入試問題は、今後更に問題がパターン化してくると考えられるので、学習塾でも、公立中対策は私立中対策と同じように詰め込み型になってくると思われます。この詰め込み型の勉強は、勉強嫌いになり、真の学力が低下し、読書や経験の時間がなくなり、他人との競争意識が強くなるなどというマイナス面があるので、なるべく短期間で済ませるようにしてください。

 小6の8月ごろまでの勉強は、算数の問題集を解法を見ながら繰り返し解くこと、国語の問題文を読み親子で似た話を中心に対話することの二つを主な勉強内容にしていきます。
 また、志望校の過去問は、夏休み前までに答えを書き込みながら何年か分をやって、傾向と得手不得手をつかんでおいてください。この場合、子供だけでなく、親も問題と答えの内容にまで踏み込んで見ておくようにしてください。

 理科、社会については、教科書レベルの知識が確実についていることが大事なので、「これでわかる理科」「これでわかる社会」などの薄い参考書を5回以上読み、そこに書かれている知識を確実に身につけるようにしてください。問題部分は、解くよりも、答えを先に書き込んでそれを読み、問題と答えを理解する形にした方が効率的です。

 小6の9月からは、スピードと取捨選択力をつける勉強になります。全国の過去問をもとに、45分という制限時間内に解くためには、どの問題を捨ててどの問題を選び、どのくらいのスピードでやるかという判断をするための勉強になります。これが受験まで続きます。今後の公立中高一貫校の合否は、実力よりもこの取捨選択力で決まってきます。

 中高一貫校の最大の利点は、大学入試に向けて数学の先取り学習ができることにあります。この結果、私立高は国立大入試の準備ができますが、公立高は国立大入試に間に合わない傾向があります。
 ところが、最近、塾や家庭の学習で、中高生の間に数学の先取り学習をするという勉強法が生まれてきました。家庭での数学先取り学習という方法が広がると、これからは敢えて私立や公立の中高一貫校の受験にこだわらず、余裕のある公立小中学校生活を送る生徒も増えてくると思われます。
 また、今後求められてくる学力という点から見ても、小中学校時代に読書を中心とした余裕のある学力をつけていく子の方が将来実力を伸ばしていきます。

 したがって、公立中高一貫校受験対策は、合格が目標ですが、もっと大きい目的は実力向上で、合格目標はそのためのきっかけというふうに考えてやっていくといいと思います。



■小4,小5の勉強の仕方

 小4、小5のうちにつけておく学力は三つあります。

 第一は、国語で、難しい文章を読み取る力です。これは、実際に難しい文章を読み、親子で似た話を考える中で力がつきます。読む力には、学年配当のようなものはないので、入試問題に直接当たる勉強をしていきます。
 家庭では、難しい本だけでは読書量がはかどらないので、面白い本の多読をしてください。1日50ページぐらいの読書ペースで1週間に2冊ぐらい読むのが平均です。

 第二は、算数の基礎の勉強です。算数に関しては、小5の終わりまでに小6の算数の単元を全部終わらせて、小6からは受験問題集に取り組めるようになることを目標にしてください。小4の場合は、小4の間に小5の単元まで入る予定でやっていってください。
 「これでわかる算数」の参考書兼問題集であれば、本人の自学自習と、解法が理解できないときだけの親の手助けで、家庭での先取り学習ができます。

 第三は、受験算数の考える勉強です。算数の学力で大事なのは、理詰めに順を追って考えることを苦にしないという勉強の習慣です。
 難度の高い問題に当たることによって、この理詰めの思考力をつけていきます。問題の中には、小4や小5では習っていない単元も出てきますが、問題の雰囲気を味わうような感じでやっていけば結構です。

 小4~小6は、親子の共同学習がうまく行かなくなり始める時期です。しかし、この時期に、勉強と対話の面で親子の協力ができれば、それはその後の中学生以降の家庭学習にも生かしていくことができます。
 できるだけ、塾に任せっぱなしにせずに、家庭で親子で勉強する時間を増やしていくようにしてください。そのためには、親が一歩離れて子供を見守り必要なときだけ手助けをするという姿勢が大切です。



■講座案内

●目的

 この講座の目的は次のとおりです。
(1)公立中高一貫校の受験対策をする。(受験しない方でも参加できます)
(2)国語と算数の高度な思考力を育てる。
(3)家庭学習の方法を身につける。

●勉強の流れ

(1)読んでいる本の紹介
(2)公立中高一貫校入試の作文試験の問題文を読み構想図(構成図)を書く
(3)その構想図をもとに、子供が両親に問題文の内容を説明(講座のあと家庭で)
(4)両親が似た体験談を話す形で子供と対話(公立中高一貫校入試の作文は体験をもとにという条件が多いので、両親の体験をもとに自分の体験を広げます)(講座のあと家庭で)
(5)その構想図をアップロード(講座のあと家庭で)
(6)公立中高一貫校入試の算数の問題を解き、答え合わせをし、解法を読み理解する
(7)小4~小5の生徒で、まだ習っていない単元になる場合は、入試問題は解かずに、算数の学習の学年先取りを行う
(8)算数の問題をもとに、自分で似た問題を作った場合はその問題・解答・解法をアップロードする(講座のあと家庭で)
(9)次の週は、読んでいる本の紹介以外に、それぞれの構想図や似た問題の記録を紹介(次の週)

●対象

 小学4・5・6年生(保護者も一緒に参加できます)
 言葉の森の生徒以外の方も含めて、どなたでも参加できます。

●曜日時間

 毎週水曜日19:00~19:45
 (ただし5週目、祝日と重なる日は除きます。振替はありません。)

●定員

 定員6~7名(最大9名)

●料金

 週1回(月4回)各45分で、受講料月額4,752円(消費税含む)
 受講料は、その月の分を翌月5日に自動振替します。
(言葉の森の生徒の場合は、言葉の森の受講料と合算した自動振替となります。)
(6月までに読書感想クラブの受講を開始されていた方は、その時点での料金のまま継続します。)

●ご用意いただくもの

 Google+に登録し、Google+のアカウントを取得してください。
 ウェブカメラのついたパソコン(又は、タブレット、スマホ)をご用意ください。
 マイクやスピーカーはパソコン(又は、タブレット・スマホ)に内蔵のもので結構です。
 構想図を書く練習と、算数問題の演習をしますので、ノートをご用意ください。
 計算式と答えは、問題集に直接書き込まず、ノートに書くようにしてください。問題集には○又は×をつけるだけにします。これは、繰り返しの学習をしやすくするためです。

●googleハングアウトの接続テストができます

 googleハングアウトを初めて使われる場合、事前に接続のテストができます。
 言葉の森までお問い合わせください。

●参加の仕方

 言葉の森のホームページ( http://www.mori7.com/ )の上部に講座開始の15分前からGoogleハングアウトのリンクを貼ります。そのリンクから直接参加してください。
 欠席や遅刻の場合はあらかじめご連絡ください。

●お申し込みは

 無料体験が2回できます。
 参加を希望される方は、言葉の森までお電話でお申し込みください。 電話0120-22-3987(平日9:00~20:00)

 


■質問・交流・投稿の場

 質問と交流の場を設定しています。どこに投稿してもかまいませんが、登録のしやすさと、記事の閲覧限定性を考えると、Google Spacesが利用しやすいと思います。
 様子を見ながら、投稿の方針を決めていきたいと思います。
 これらの記録・発表は、オンエア講座の中で簡単に紹介させていただきます。

●Google Spaces「思考国算スペース/言葉の森オンエア講座」
https://goo.gl/spaces/XoEf7oMoZdbVbNXh9
 参加登録が必要です。
 記事の内容は、登録した人しか見られません。

●Facebookグループ「思考国算グループ/言葉の森オンエア講座」
https://www.facebook.com/groups/oakdef/
 参加登録が必要です。
 記事の内容は、登録した人しか見られません。

●オープン教育掲示板「思考国算オープン」
http://www.mori7.com/ope/index.php?k=14
 参加登録は不要です。登録することもできます。
 記事の内容は、登録した人以外の人も見られます。



■準備していただく教材(演習用として必須)

 「公立中高一貫校適性検査問題集全国版」は、問題数が豊富で毎年更新されるから参考になりますが、解説が少なく自学自習がしにくいため、別途解説の豊富な問題集を元にして勉強します。
 ただし、全国の問題は、問題量が豊富で前年の問題の傾向がわかりますから、別途用意して、日常的には作文の問題文などを読む練習などに使ってください。

●全国問題集

○年度受検用 公立中高一貫校適性検査問題集 全国版(7月上旬ごろ前年度の問題集が発売されます)
みくに出版編集部
2700円


●思考力算数

思考力で合格! 公立中高一貫校適性検査対策問題集 算数的分野 (朝日小学生新聞の学習シリーズ)
早稲田進学会
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/4907150601
1728円


●考察力理科

考察力で合格! 公立中高一貫校適性検査対策問題集 理科的分野 (朝日小学生新聞の学習シリーズ)
早稲田進学会
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/490715061X
1728円


●分析力社会

分析力で合格! 公立中高一貫校適性検査問題集 社会的分野 (朝日小学生新聞の学習シリーズ)
早稲田進学会
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/4907150628
1728円



 


■準備していただくとよい教材(学年先取り用)

 小6までの算数の全単元をまだ終了していない人は、問題演習と並行して、下記の教材で学年先取り学習をします。必要と思われるものをご用意いただくとよいと思います。

●これでわかる算数小4

これでわかる算数小学4年 (新学習指導要領対応)
文英堂編集部
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/4578213072
1404円

●これでわかる算数小5

これでわかる算数小学5年 (新学習指導要領対応)
文英堂編集部
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/4578213080
1404円

●これでわかる算数小6

これでわかる算数小学6年 (新学習指導要領対応)
文英堂編集部
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/4578213099
1404円



■準備していただくとよい教材(自宅学習用・参考資料用)

 自宅での毎日の自主学習として使うことをおすすめする教材です。
 また、「全国問題集」も問題集読書として毎日の読みの練習にお使いください。

●志望校の過去問

 ご自分の志望校の過去問をご用意ください。小4の生徒も早めに購入しておいてください。

【例】南高附属中問題集


●6つのプロセス

 問題数が豊富で、簡単な解説もついているのでおすすめです。

6つのプロセスで分類した 公立中高一貫校対策問題集: 過去問の分析からわかった適性検査の攻略ポイント
みくに出版編集部
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/4840305285
1728円


●中学受験迷ったときに

資料が豊富なので客観的な判断の参考になります。

する?しない?中学受験 迷ったときに―大学受験 就活に大成功する子どもに育てる! (Como子育てBOOKS)
藍 ひろ子
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/4072833924
1512円



 


■その他の教材

 準備していただく必要はありませんが、問題演習の量を増やす場合にはご利用ください。

●資料問題編

公立中高一貫校適性検査対策問題集 資料問題編―実戦力アップ! (公立中高一貫校入試シリーズ)
東京学参
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/480808600X
1296円


●数と図形編

公立中高一貫校適性検査対策問題集 数と図形編―実戦力アップ! (公立中高一貫校入試シリーズ)
東京学参
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/4808046563
1296円


●作文アップ

公立中高一貫校適性検査対策問題集 作文問題編―実戦力アップ! (公立中高一貫校入試シリーズ)
東京学参
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/4808085933
1296円


●総合編(2016年・2015年と内容はほぼおなじです。)

攻略!公立中高一貫校適性検査対策問題集 2017年度用 総合編 (公立中高一貫校入試シリーズ)
東京学参
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/4808099829
1296円


●作文力で合格

作文力で合格! 公立中高一貫校 適性検査対策問題集 (朝日小学生新聞の学習シリーズ)
早稲田進学会
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/4907150377
1296円


●スタートブック

公立中高一貫校受検を考えはじえめた親子のための適性検査スタートブック29―30年度検査対応 (公立中高一貫校対策)
教英出版
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/429006910X
864円


●基礎から

基礎からスタート!公立中高一貫校適性検査対策問題集 (朝日小学生新聞の学習シリーズ)
大原予備校
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/4904826396
1620円


●実践練習

実戦練習!公立中高一貫校適性検査過去問題集 (朝日小学生新聞の学習シリーズ)
大原予備校
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/4904826590
1728円


●わかる

公立中高一貫校 わかる! 適性検査45題 詳細解説 (朝日小学生新聞の学習シリーズ)
大原予備校
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/490482606X
1620円



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