小学1~3年生対象 オンエア講座

読書実験クラブ

全教科の土台となる、読む力、書く力、考える力、国語力を育てる。 2016/7/11更新


■学力の基本は、読書と経験と対話

 小学校1年生から3年生のころの子育てで大事なことは、読書を中心とした言葉の力を育てることと、自分から進んで実行する経験の力を育てることです。
 同時に、この時期の勉強は、その後の小学校時代の勉強の技能的な基礎となるものですから、勉強ももちろん大切です。

 勉強の評価は、点数という形で現れるので、ついその勉強の結果だけに目が向きかちです。
 しかし、本当に大事なのは技能的な基礎とともに実力的な基礎です。その実力は読書と経験と対話によって育つのです。

 学校は勉強の技能を教える場で、家庭はその勉強の技能に習熟させる場ですが、家庭はそれだけにとどまらず、読書と経験を中心にした実力形成の場としていく必要があります。

 そこで、言葉の森が取り組んでいるのは、読書実験クラブという小学校1年生から3年生を対象にしたオンエア講座の企画です。
 オンエア講座は、インターネットを通して自宅から参加できます。インターネットを通してやりとりするのは実際の先生と他の参加生徒ですから、ビデオ授業のような機械的なものではなく、少人数のクラスでの話し合いのような講座です。

 この講座は、保護者も参加できる形で行います。また、参加できない日があった場合も、あとで動画の記録が見られるようにしています。
 そして、週1回の参加だけでなく、週の途中に、自由に読書チェックなどの希望日を入れることができるようにします。
 小学校1~3年生は、勉強は学校だけで十分です。学校だけでは練習が不足する場合でも、家庭学習で勉強する教材を決めておけばそれで十分に対応できます。この時期に、更に勉強の成績を上げるような試みは、かえって子供の学力も創造力も低下させます。
 この時期の真の学力の伸長は、読書と経験と対話によって決まってくるのです。
 小1から小3の時期に、このような家庭学習のスタイルが作れれば、その後の家庭学習は更にスムーズに進んでいきます。



■勉強の流れ

 毎回の勉強の流れは、次のような形で進んでいきます。

(1)読んでいる本の紹介

 参加している子供たちに、今読んでいる本を紹介してもらいます。
 みんなに紹介することによって、子供たちが意識的に本を読むようになります。
 また、同じ学年のほかの人が紹介した本を見て、自分の読書生活がよい刺激を受けます。
 更に、短い時間で簡潔に本の中身と自分の感想を述べる発表の練習になります。

 しかし、小3までの子供たちには、まだまとめる力がありません。事前にお母さんと相談して、「本の題名、面白かったところ」などを、本の表紙や中身を見せながらできるだけ1分以内で説明できるように練習しておいてください。
 同じ本を何度も繰り返し読んでいるときは、同じ本を発表してかまいません。

(2)説明文の本や文章の読み聞かせ

 オンエア講座の先生が、本や文章の読み聞かせをします。この読み聞かせはできるだけ説明文のジャンルの中から選ぶようにし、子供たちの考える読書経験の機会を作っていきます。
 また、本の内容に関連した似た経験ができるように、子供たちが実行できそうな話が載っている本や文章を取り入れるようにしていきます。
 読み聞かせの本や文章は、事前に掲示板「読書実験広場」に画像として掲載します。画面を見ながら聞くか、画面を印刷したものを見ながら聞くようにしてください。

(3)その読み聞かせをもとに構想図(構成図)を書く

 読み聞かせの本をもとに、ノートに構想図を書く練習をします。読み聞かせの話を聞いて、わかったこと、似た話、思ったことなどを自由に書いてください。絵をかいても結構です。
 構想図を書くときは、書いている様子がわかるように、できるだけカメラを机上の書いている図の方に向けておいてください。
 子供がひとりではなかなか書けないときは、お母さんが手伝ってあげてもかまいません。

(4)その構想図をもとに子供が後日両親に読み聞かせの内容を説明

 オンエア講座が終わったあと、家族で話ができる時間(夕食時、朝食時、土日など)に、お子さんがその構想図をもとにご両親に内容を説明する機会を設けてください。

(5)両親が似た話を話す形で子供と対話

 ご両親は、お子さんの説明をもとに、できるだけ自身の体験談などを盛り込みながら似た話をするようにしてください。
 このご両親が話してくれる似た話が、将来の感想文や受験作文の材料となっていきます。
 似た話をする際、子供の説明が要領を得ない場合でも決して批評をせず、いつも温かく褒めながら聞いてあげるようにしてください。
 似た話は、意見の交換ではありませんので、ほかの人の意見は批評せずに、互いの似た話を発展させるように話していってください。
 家族で楽しく話すことが大事ですから、話の内容は脱線していっても構いません。
 ご両親の話す似た話は、お子さんが構想図にもメモとして書いておくようにするとよいと思います。

(6)その構想図をアップロード

 書き上げた構想図は、できるだけ掲示板にアップロードしておいてください。
 構想図は、走り書きのメモのようなものですから、きれいに書き直す必要はありません。

(7)説明文の内容をもとに実験や観察を行った家庭があればそれを記録したアップロード

 読み聞かせの本の内容に関連して、似た経験として実験したり実行したりできるものがあれば家庭で取り組んでください。
 ただし、これらの実験・実行と、その記録・発表は、子供たちやご家庭の負担にならないように、できそうなときに自由に行うという形にしてください。
 実験の記録は、写真に撮って掲示板にアップロードするか、動画に撮ってyoutubeにアップロードしそのyoutubeのリンク先を掲示板にアップロードするかしてください。
 アップロードする場所は、Google Spaces、Facebookグループ、オープン教育掲示板のいずれでも結構です。

(8)次の週は、読んでいる本の紹介以外に、それぞれの構想図や実験観察の記録を紹介

 アップロードされた構想図や実験記録は、次回にその一部を参加者に紹介します。



■講座案内

●目的

 この講座の目的は次のとおりです。
(1)良い本を読む習慣をつける。
(2)説明文の本や文章を読んで考える力書く力をつける。
(3)経験と対話の機会を作る。

●対象

 小学1・2・3年生(保護者も一緒に参加できます)
 言葉の森の生徒以外の方も含めて、どなたでも参加できます。

●曜日時間

 毎週火曜日18:00~18:45
(ただし5週目、祝日と重なる日は除きます。振替はありません。)

●定員

 定員6~7名(最大9名)

●料金

 週1回(月4回)各45分で、受講料月額4,752円(消費税含む)
 受講料は、その月の分を翌月5日に自動振替します。
(言葉の森の生徒の場合は、言葉の森の受講料と合算した自動振替となります。)
(6月までに読書感想クラブの受講を開始されていた方は、その時点での料金のまま継続します。)

●ご用意いただくもの

 Google+に登録し、Google+のアカウントを取得してください。
 ウェブカメラのついたパソコン(又は、タブレット、スマホ)をご用意ください。
 マイクやスピーカーはパソコン(又は、タブレット・スマホ)に内蔵のもので結構です。
 構想図を書く練習をしますので、ノートをご用意ください。
(縦にも横にも使える方眼罫のノートがおすすめです。サイズは自由)

●Googleハングアウトの接続テストができます

 Googleハングアウトを初めて使われる場合、事前に接続のテストができます。
 言葉の森までお問い合わせください。

●参加の仕方

 言葉の森のホームページ( http://www.mori7.com/ )の上部に講座開始の15分前からGoogleハングアウトのリンクを貼ります。そのリンクから直接参加してください。
 欠席や遅刻の場合はあらかじめご連絡ください。

●お申し込みは

 無料体験が2回できます。
 参加を希望される方は、言葉の森までお電話でお申し込みください。 電話0120-22-3987(平日9:00~20:00)



■質問・交流・投稿の場

 質問と交流の場を設定しています。どこに投稿してもかまいませんが、登録のしやすさと、記事の閲覧限定性を考えると、Google Spacesが利用しやすいと思います。
 様子を見ながら、投稿の方針を決めていきたいと思います。
 これらの記録・発表は、オンエア講座の中で簡単に紹介させていただきます。

●Google Spaces「読書実験スペース/言葉の森オンエア講座」
https://goo.gl/spaces/oCT2dmiGymMfsV9UA
 参加登録が必要です。
 記事の内容は、登録した人しか見られません。

●Facebookグループ「読書実験グループ/言葉の森オンエア講座」
https://www.facebook.com/groups/oakabc/
 参加登録が必要です。
 記事の内容は、登録した人しか見られません。

●オープン教育掲示板「読書実験オープン」
http://www.mori7.com/ope/index.php?k=101
 参加登録は不要です。登録することもできます。
 記事の内容は、登録した人以外の人も見られます。



■これまでの勉強の例

●読み聞かせの本の例

     

●読み聞かせの動画サンプル
「きょうしつはまちがうところだ」


「おかあさんげんきですか」


●実行課題の動画サンプル
「割り箸で作るマジックハンド」


「鏡とバケツで虹を作る」




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