国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。
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【ひらがなで書く字】
 「…こと」「…とき」「…ところ」「…もの」「…とも」「…ため」「…まで」「…とおり」「…わけ」「…ほか」「…ゆえ」「…できる」「…していく」「…してください」「…にすぎない」「…になる」「…ようだ」「…ぐらい」「…だけ」「…ほど」などは、ひらがなで書いた方がいい字となっています。(昭和56年10月「事務次官等会議申合せ」の「公用文における漢字使用などについて」による)

 ただし、「事が事だから」というような場合は漢字です。また新聞などではスペースを省略する関係で「…時」などは漢字を使っているようです。

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題名 書きにくいときは
名前 森川林
時刻 2009-09-18 10:53:33
 書きにくいときは、教室にお電話をしてくだされば、更にわかりやすく説明します。

 要約は、小学6年生では実はかなり難しい作業です。じっくりやろうとすると、ほとんどの子は、かなり長い要約になってしまいます。しかし、この長い要約になってしまう子は、実は国語力のある子なのです。
 要約ができるかどうかは、年齢的な問題ですので、今は苦労しているように見えても、学年が上がるとずっと楽にできるようになってきます。

 小6の要約では、内容を把握して大事なところを抜き出すというのではなく(そういう高度なことを要求してもほとんどの子はできません)、要約らしい外見を整えるために、長文全体の始め、中、終わりから一文ずつ抜き書きするということで十分です。
 いわゆる三文抜き書きという形で、要約らしい雰囲気を作れればいいということです。学年が上がり、文章を構造的に読む力がついてくると、その要約らしい外見に内実が伴ってきます。 このやり方であれば、どんな子でもほぼ百パーセント、要約ができるようになります。

 これは、小4の段落指導も同じです。内容の変わるところで段落をつけると言っても、ほとんどの子は「内容が変わる」というあいまいなことを理解できません。そこで、言葉の森では、文が三つ続いたら段落にしておくというやり方をしています。
 三文で段落にするという外見の形が自然にできるようになると、やがて子供自身が、「これ、三文じゃないけど、こっちで段落にしていい?」と聞いてきます。外見ができれば、内実はあとからついてくるのです。

 ですから、小6の要約は、三文抜き書きと同じで、とりあえずはどこでもいいから三文を選んで形だけできていればいいと考えてください。
 力を入れるのは、要約よりも、むしろ似た話で題材を広げることの方です。似た話で、本人の体験ばかりでなく、お父さんやお母さんの経験を取材して書くようにすると、感想文の内容が充実してきます。

 要約や三文抜き書きの方法を説明するときは、あまり勉強的な話にせずに、作業的な話にするのが大事です。
 実際の電話指導では、こんな感じです。
「えーと、この長文の最初の方の一文ね。ここがいいかなあ。あ、こっちでもいいや。『○○○○○……』という文を最初に書いておいてね。
 それから、次はこの長文の真ん中あたり、えーと。ここでいいかな。『□□□□□……』。この文を二番目に書いておいてね。
 それから最後は、この長文の終わりの方。どこでもいいけど、ここかな。『◇◇◇◇◇……』。これを三番目に書いておいてね。
 今、先生が選んだところをそのまま抜き書きしていけばいいけど、○○君がもっと別のところを選びたいというのであれば、それを書いておいてもいいからね」
 いかにも、簡単な勉強のように思えてきます。

 一般に作文が上手に書けるのは、小4までです。小5以降は課題が難しくなるので、なかなかうまく書けません。
 更に、中学生になると、小学校高学年のころよりももっとうまく書けなくなります。
 それは、文章を書くための語彙が、文章を読むための語彙の比べて相対的に少なくなってしまうためです。
 このことは、本人もうすうす感じるので、小5から中2にかけては、作文を書くことが負担になってきます。
 しかし、この時期に、読書や長文音読などを気長に繰り返しながら作文を書いていると、また中学3年生のころからいい文章が書けるようになってくるのです。

 長い展望を持って、あまり負担にならないように楽しくやっていてください。