生活に必要なものは賃金で購入しなければならず、やがて労働はやむを得ないもので、消費の中にこそ人生があるという考えが生まれてきた。 （64字）

　

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齢者社会になり世の中の動くことに不自由の人のために、ネット販売は始まった。家では飼えないけど動物が好きな人のために動物カフェが出来た。漫画を読めるだけ読みたいが家に置けない人のために漫画喫茶が出来た。今では様々なサービスがある。その中にも少し行き過ぎたサービスがあると思う。例えば、出会い系サイトだ。人と人のかかわりをサービスとして提供する。出会いというものは自然と起こるものであり、感情的なものでもある。大人になって忙しくていい人なんて見つけられない！という場合にはもしかしたらよいというのかもしてない。しかし、おじさんが女子高校生と一日模擬デートをするような危ないサービスは良くないと思う。このように、人間や自然との関係を、販売や消費の関係に置き換える社会に問題がある。その原因は一体何なのであろうか。
　その原因としては第一に、テレビやメディアの発達によって、私たちの欲求がテレビなどの映像に影響を受けてしまうからだ。アメリカの会社コカ・コーラがある実験を行った。それはCM中に人間の目では確認できない速さで、コカ・コーラの写真を流した。すると、その日の売り上げは通常の3倍ほどだったそうだ。自然と人間の欲が操られてしまっていることがこの実験でよくわかった。他には、今やっているドラマの視聴率を伸ばすために大量のCMを流すと自然と見たくなってしまうのだ。「そんなつもりではなかったのに。」「あれ、なんで私こんなことをしているんだっけ？？」と思うことが多い場合は危険かもしれない。必ずしも悪い影響だとは言えないが、その時間にもっと違うことができたと考えてしまえば、その通りだと思う。
　その原因としては第二に、私たちが今生きている社会があらゆるものを商品化する資本主義社会になってしまったからだ。大人の社会の基本理念は「いかに稼げるか」だ。昔は物々交換だったものが、貨幣を使うことになり、賃金労働と消費社会に発展していった。資本主義になった今ではそれまで生産者出会った農民が手工業者は工場労働者になり、労働と引き換えに賃金を受け取るようになった。生活に必要なものは賃金で購入しなければならず、やがて労働はやむを得ないもので、消費の中にこそ人生があるという考えが生まれてきた。消費に楽しみを求めて、それを目標に仕事を頑張る人がいる。目標を立て努力することは大切であるが、もっと人生はたのしいことに使うべきだと思う。
　確かに、近代の資本主義は世界を飛躍的に豊かにした。しかし、最も大切なことは結果ではなく、過程である。私は人間や自然との関係を、販売や消費の関係に置き換える社会に問題があると思う。
便利になった分、「楽しさ・いきがい」の方向が昔とずいぶん変わった気がする。
私はサービスに縛られない、自然な生活ができるように心がけていきたいと思う。