確かに、怒鳴られることを子供たちは怖がっているが、波平のようなしっかりした父親がいるからこそ、個性のバラバラな一家がまとまることが出来るのだと私は思う。 （76字）

　

　「確かに最近お父さんとあんま喋ってないわ。」
私は、父と比較的仲が良い方だと思う。しかし、私の友達には父と会話をしなくなったり、ましてやどこかに一緒に行くことも少なくなったという人が多い。私が父と仲が良い理由の一つは、父の厳しいながらも子供のしたいことはさせてくれる性格があるのだと思う。
　威厳のある父親は、家族をしっかりまとめられるという意見がある。例えば皆が知っているアニメ「サザエさん」の父親である波平というキャラクターだ。波平は、いたずらをするカツオやサザエをきつい口調で怒鳴ることがよくある。まるで昭和の父親の代表格のような人物だ。確かに、怒鳴られることを子供たちは怖がっているが、波平のようなしっかりした父親がいるからこそ、個性のバラバラな一家がまとまることが出来るのだと私は思う。私は、厳しく立派なリーダーである父親がいるからこそ、家族が一つになれることもあるのだなと思った。
　しかし、ざっくばらんに想いを伝え合える父親が良いという意見もある。例えばロンドンオリンピック銀メダリストであるプロフェンシングの太田雄貴選手。彼の父親は実に面白く、
「フェンシングをしたらゲームを買ってあげるよ。」
と、太田選手をフェンシングの道に誘ったそうだ。また、私の父もどちらかといえばこのようなタイプである。例えば、私が中学でバスケットボール部に入りたいと言ったとき、父は体力のない私を心配しながらも、最後は自由にさせてくれた。厳しくもあるが、最後はやりたいことをさせてくれる父がいるから、私は自由に生活できているのかな、と思った。
　威厳のある父親も良い、ざっくばらんに想いを伝い合える父親も良い。しかし一番大切なのは、最終的に大事なことをしっかり伝えてくれる父親である。「強くなければ寛大ではあり得ない。」という名言があるように、深い愛情を持って子供に接してくれる父親が一番重要なのである。これから私は、いつも愛情を持って接してくれる父に感謝しようと決意した。