●総合 86 点 

字  数 1637 字 思考語彙 64 点  (22 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 100 点  (113 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 90 点  (155 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙64




































































90
知識語彙100
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 △文のリズムが標準と異なっています。
 △もう少し文章の中心をしぼっていきましょう。
 △長い文と短い文が多く中間の文がやや少なめです。
 △文の長さの平均がやや長めです。
 百字を超える文2ヶ所(-2点)
 ▲103字 迷惑な隣人というのは例えば、ごみ屋敷を全く掃除しないで悪臭被害をまき散らしていたりとか、はたまた真夜中まで騒ぎ倒すなどといった騒音に対する注意を、全く聞き入れなかったりだとか、そういう類の人々のことである。
 ▲223字  幸運なことに、私の家の両隣はどちらも本当に親切な人々で、それなりにうまく付き合っているので、そんなドキュメンタリーを見てもいまいち実感が沸かないのであるが、それでもやっぱりおもしろいので時々見ていると、だいたいはテレビスタッフの仲介のもと、……
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)
 抽象度の高い言葉が多く、やや重い文章になっています。(-3点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

2123482213070307191811171111071307171814041316


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
98 ある。
103 ある。
223 ある。
98 ろう。
58 いか。
42 思う。
22 ある。
28 いる。
88 しい。
81 得る。
61 のだ。
80 ない。
56 のだ。
51 ろう。
42 とだ。
68 いる。
36 しい。
83 ある。
87 ある。
60 のだ。
17 ろう。
77 』と。
72 ない。
223
103
98
98
88
87
83
81
80
77
72
68
61
60
58
56
51
42
42
36
28
22
17

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
幸運なことに、私の家の両隣はどちらも本当に親切な人々で、それなりにうまく付き合っているので、そんなドキュメンタリーを見てもいまいち実感が沸かないのであるが、それでもやっぱりおもしろいので時々見ていると、だいたいはテレビスタッフの仲介のもと、本人どうしの話し合いのみで終結していくが、中には会話すらさせてもらえず、番組専属の弁護士の法的な脅しにより、ほぼ裁判のような形で加害者側を折れさせ、“迷惑”を改善させるといった、ちょっと厄介なものもある。 (223字)
 

【本文】
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が困難になり、きっかり決着がつきそうに見えて逆にめんどうくさい、など、人付き合いを重視する日本人にとってはやや苦手な部類の解決方法に入るのだろう。しかし、グローバル化が進み、国内の外国人人数が増えるに従って、今後は異なる文化を持つ隣人も、表れてくるのではないか。このような状況の中で、私たちは次の二つのことを意識していくべきなのではないかと思う。
 第一として、もめごとを恐れないことである。日本の人口は減少傾向にあるとは言え、一億人を超えている。そこに一億の人がいれば一億通りのそれぞれの思想があるのであって、おおまかに捉えて一致する考え方のコミュニティはできても、その細部まで一致する思考パターンというのは皆無に等しい。ということはつまりというか当然というか、利害の完全なる一致というのは起こり得ない訳で、たまたま隣に越してきた家族との利害思想が逆であったりということも起こり得る。しかし、それでも私たちは“地域”という大きなかたまりを維持するためにはそこの所の食い違いをどうにかしなければならないのだ。そしてやがてその“地域”のかたまりは“地球”というもっと大きなかたまりになって、日本人を含む七十二億人もの人々は、そこで一つとなって生きていかなければならない。その七十二億人どうしの対立の中において、自分と隣人との間のいさかいなど、ほんのとりとめもない日常にすぎないのだ。そういった視点で見てみれば、裁判という解決方法だって、単に関係悪化を促進させるとも言い切れないだろう。
 第二として、「もめごと」を避けることができるような社会の仕組みを作っていくことだ。前述したように、グローバル化によって外国人の国内居住率が大幅に大きくなり、実際、今までではなかったトラブルも、多々発生してしまっている。そういった異文化間でのもめごとを個人の工夫だけで回避していくのは難しい。これからのさらなるグローバル化に備えるためにも、アメリカなどいわば異文化理解のスペシャリスト達の政策を参考にするなどして、日本も早いとこ政治的な対策をとるべきである。
 確かに、いくら回避案をとっても全ての対立を避けきることは不可能だし、人間の社会というものはむしろ、対立という形をもってこそ、大きな進歩を遂げてきたといったようなこともある。しかしやはり生活という面では、誰もが平和な暮らしを望んでおり、他人との対立はできるだけ最小限に抑えたいと思っているのだ。でも、こう考えてみてはどうだろう。『本来対立とは、互いに嫌な気持ちをぶつけ合うものではなく、話し合いの場を持つことでお互いにわだかまりを解消し合いましょう、とこういうことなのである。』と。ネガティブに悩んで隣人への不満を募らせるよりは、やっぱりポジティブに胸の内をさらしてしまった方が、案外いい関係を築けるようになるのかもしれない。

原文   森リン ベスト5