●総合 94 点 

字  数 1119 字 思考語彙 74 点  (30 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 90 点  (93 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 100 点  (187 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙74



































































100
知識語彙90
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ◎文の流れがリズミカルです。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

041414120807111409070910101107120813111406070807120915


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
18 いる。
58 なる。
72 える。
56 くる。
33 める。
33 いる。
44 れる。
39 れる。
36 ある。
30 悪い。
40 もの。
38 ない。
44 ある。
46 ある。
28 った。
44 した。
28 った。
46 した。
45 猿だ。
62 ある。
28 とだ。
28 きた。
38 ある。
30 いる。
50 れた。
33 いた。
65 ある。
72
65
62
58
56
50
46
46
45
44
44
44
40
39
38
38
36
33
33
33
30
30
28
28
28
28
18

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
子供は「ふしぎ」と思う疑問に対して、大人から教えてもらうことによって知識を吸収していくが、時に、「ふしぎ」な現象に対して自分なりの物語を考える。 (72字)
 

【本文】
 子供の世界は「ふしぎ」に満ちている。「ふしぎ」に対して、大人は時に簡単に答えるけれど、一緒になって悩んであげると、自分の生活がそれまでよりも豊かになる。子供は「ふしぎ」と思う疑問に対して、大人から教えてもらうことによって知識を吸収していくが、時に、「ふしぎ」な現象に対して自分なりの物語を考える。子供が「なぜ」と聞いたとき、すぐに答えずに、「なぜでしょうね」と問い返すと、面白い答えが子供の側から返ってくる。人は言語を用いて体験した「ふしぎ」、「おどろき」などを心に収める。けれども、言葉で理解するよりも「なぜ」の心を持つことは優れている。
 その理由として第一に、「なぜ」の心を持つことで、人に優しくなれるという点が挙げられる。私が朝起きて台所のテーブルにつくと、目の前にいる妻の背中から体調を伺い知れる。包丁の音が軍隊の行進する足音のようであれば、それは心身ともに快調である。だが、まるで壊れたピノキオの足音のようであったら調子が悪い。人間は「なぜ」という思いやる心を相手に向けることで、かゆいところに手が届くもの。いくら知識があっても、肌で感じる気付きを持たなければ、人に優しくはなれない。すなわち、私たちの精神の中に存在する「なぜ」の心は、無償の愛を与えるスイッチなのである。
 第二の理由として考えられるのは、「なぜ」の心を持つことで、新しい発見があるという点がある。二千十八年十月一日、ノーベル医学生理学賞の公表があった。受賞された本庶佑特別教授は、オブジーボ免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれる薬を開発した。がん治療は従来、外科手術、放射線、抗がん剤が中心だった。しかし、教授は「免疫でがんを治す」というデータにはない好奇心を持ち続け、第四の道を発見した。「溺れる者は藁をも掴む」というけれど、オブジーボは荒波さえ怯みもしない海難救助隊の海猿だ(笑)。ゆえに、世の中でオブジーボのような新しい発見は、本庶特別教授のように、「なぜ」の心を持つことから全て始まるといえるのである。
 確かに、「なぜ」の心を持たずに生きるのは簡単なことだ。しかし、人間は問題解決を繰り返しながら発展を遂げてきた。「夢があるから行動するのではない、行動するから夢が生まれる。」の名言がある。私が強調したいのは好奇心を胸に行動することこそが長けている。例えば、上記した本庶特別教授が「みなさんは教科書を簡単に信じないで下さい。」と記者会見で述べられた。世界一の研究者は、我々に好奇心を絶やさずに行動する重要性を説いた。なぜなら、偉大なる研究は好奇心を抱くことから出発し、必然という名の偶然から生まれるという真実を知っていたからに他ならないのである。

原文   森リン ベスト5