●総合 79 点 

字  数 837 字 思考語彙 54 点  (14 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 81 点  (76 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 92 点  (159 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙54
























































92
知識語彙81
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
 △文の長さの平均がやや短めです。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

03110415021503030809050910030707150507100608040709


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
14 ある。
37 切だ。
25 良い。
51 めた。
9 ずだ。
59 たい。
9 よう。
24 ある。
37 れる。
34 うだ。
29 のだ。
37 きる。
49 ある。
24 ある。
30 ック。
28 える。
50 いた。
22 多い。
41 ある。
45 きた。
38 ある。
45 ろう。
14 物だ。
36 きだ。
43 ある。
59
51
50
49
45
45
43
41
38
37
37
37
36
34
30
29
28
25
24
24
22
14
14
9
9

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
そこで、私は、言葉に言い表せない実例を探りつつ、言葉が私たちにとって最良の情報伝達手段となり得るか否かを探ってみたい。 (59字)
 

【本文】
 「桜前線」という言葉がある。しかし、この言葉は季節感がなく巨視的であり、花見の様子を表現すのに適切だ。「花便り」とでも言ったほうが風情に富んでいて良い。松の葉の落葉を、「からまつの葉が」とだけ書いて、後に続く微小感覚を表す言葉が見当たらず書くのをやめた。言葉は舌足らずだ。そこで、私は、言葉に言い表せない実例を探りつつ、言葉が私たちにとって最良の情報伝達手段となり得るか否かを探ってみたい。二つ例を挙げよう。
 第一に、感覚でなければ伝えられないこともある。日々、私が治療をする際に遭遇する患者さんたちは、不定愁訴を抱えておられる。私に症状を機関銃のように訴えてくるが、まるで鳩鉄砲を食らったようだ。言葉のやり取りだけでは、原因を突き止めることが困難なのだ。不定愁訴の方は、身体を引いたり回したりするほうが、簡単に原因が特定できる。だから、私たちが直接患者さんに触れるということは、言葉を超えたコミュニケーションツールなのである。
 第二に、視覚でなければ伝えられないこともある。私たちがTVの前で釘付けになった二〇一八年北京オリンピック。男子百メートル平泳ぎの決勝を見ていた時の記憶が今甦える。金メダルに輝いた北島康介は、カメラの前で「何もいえねぇ~」とまるでライオンのように吠えまくっていた(笑)。人間は感極まると、言葉にできないことが多い。したがって、百人百様の繊細な表情を伝えるには、視覚に頼らなければ不可能なのである。
 確かに、私たちは言語を駆使することによって文化を発展させ、豊かな人間社会を創造してきた。しかし、言葉は、人間にとって万能なコミュニケーションツールではないのである。「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである。」の言葉もあろう。私たち人間は、有能な生物だ。ゆえに、コミュニケーションは感覚器官を駆使して人間性を育んでいくべきだ。言葉は、「桜前線」一つとってみても、適切に微小感覚を表現することができないからである。

原文   森リン ベスト5