私が今思うことは、どちらも素晴らしい食文化を持っているのだから、二つの食文化が融合してお互いに共有して教え合い、全国に広まり、取り入れて食文化が発展していくと楽しさが増す。 （86字）

　

アメリカではケーキミックスは大ヒットした。アメリカの国内で売りつくすと、ヨーロッパやオーストラリアにケーキミックスを進出すると大当たりだった。日本に目が向けられ売り出されるとそのころの日本はオーブンが無かったので炊飯器で作れるミックスが売り出された。ところがさっぱり売れなかった。始めは興味を持ってくれたが、日本の食文化には米が重要なため売れなかった。民族的な伝統に根ざしているので手のうちようがなかった。
　アメリカ人は米が主食ではない。米にはしっかりかむと甘みが出てくる。アメリカ人はこれを知らない。体に良いが、アメリカ人が米を食べないのは文化の違いだ。例えばだが、ジャガイモが主食のドイツ、パスタが主食のイタリア、この二つの国では米が売れない。味覚が違うのであろう。三つ子の魂百までと言える。私は、米ばっかり食べてある。朝昼晩、米だ。ご飯は、卵かけご飯、チャーハン、カレー、オムライスなど変化させる。アメリカでは、パンをどのように工夫して、味を変化させているのか。味覚で、サンドイッチだったら、種類が沢山あるパンの中でどれを選ぶか、何を挟むか、調味料は何にするか、など良く分かっているのだろう。卵かけご飯やお茶漬けはアメリカに知れ渡っていない。私が今思うことは、どちらも素晴らしい食文化を持っているのだから、二つの食文化が融合してお互いに共有して教え合い、全国に広まり、取り入れて食文化が発展していくと楽しさが増す。相手にも思いがつながる日本を作りたい。
　母は、アメリカに旅行に行くとき、必ず、みそ汁とご飯、梅干しを持って行く。アメリカの食事、ハンバーガー、ピザ、サンドイッチ、パンも好きだがそれが続くと飽きて来て、お米、日本の味が恋しくなるからだ。和食が続いても、ハンバーガーなど欧米食がどうしても食べたいとはならないのに、アメリカに行くと和食が食べたくなるというのは、食文化によるものだろう。私は、たまには洋食を食べたいけど、基本的にはやっぱり、日本食が良いと思う。
　当たり前と思えてしまう食事に感謝しないといけない。食文化は人間にとって誰もが持っているのである。アメリカの料理は美味しいけどご飯が大好きな人にとってはショックな食文化である。