まなちゃんはいつもすやすや眠っていたようですが、看護師さんは「お目々パッちりした可愛い赤ちゃんですよ」と聞いて、早く会う日を楽しみにしていました。 （73字）

　

「わー、めっちゃすごい。ははは。」
という声がどこかしこから聞こえてきた。私は折り紙を折って母に渡した。そしたら、母が喜んでくれたので、どんなに嬉しかったのか分かるか、喜んだことがあるか、普通喜ぶものだと思う。私もうれしいことが起きた。手紙をもらったのだ。喜びの大切さに初めて気がつたときだった。
「明日は、お誕生日おめでとう。」
と描かれてあってその言葉だけだったが嬉しかった。、その一言だけで嬉しかったのに、朝起きるとアジサイが枕元に置いてあった。そこに手紙が添えられていたのだ。「マナちゃんへ。
お誕生日おめでとう。まなちゃんが生まれた時すぐに肺の水が抜けないからと別の場所に移されてしまって、翌日はnicuのある東京医大に転院しまいました。ママは早くまなちゃんに会いたくてあーちゃん、ゆーちゃん、パパから東京医大のnicuの様子を聞いていました。まなちゃんはいつもすやすや眠っていたようですが、看護師さんは「お目々パッちりした可愛い赤ちゃんですよ」と聞いて、早く会う日を楽しみにしていました。今では今夜は山と言われた当時が嘘のように元気一杯になって本当に、医学に感謝するし、良かったと凄く思っています。これからも元気に沢山の笑顔を見せて下さい。まなちゃんはママとパパのたからものです」バクバク心臓が熱くなる。私はまるで天狗のようだ。
大学時代、アメリカに留学中にもらった手紙は今でも大切に宝物のように置いている。一か月に一回ほど、日本の物がなかなか手に入らないアメリカにお菓子や乾物、インスタント食品と一緒に入っていたものだ。手紙がメインでなかったので飾れるような日本人形や日本の伝統的な桜などのイラストの描かれたカードであった。ところどころ留学中の母を心配するコメントが書いてある。それを読むと、当時の自分にタイムスリップして戻る自分がいるという。
　人間にとって、心のこもった手紙のプレゼントは嬉しいものである。今は、簡単にメール送信してメッセージを送れる時代だが、手書きの手紙は愛情が注がれている感じがする。