本当は、六月十五日の金曜日に小泉牧場へ行く予定だったけれど、小泉さんが、じんたいを切ってしまったので、七月三日の火曜日にえんきになりました。 （71字）

　

「モー」
「あの子、五月に会った時は、まだ鳴けなかったのに、もう鳴けるみたい。」
「小泉さん、じんたい大丈夫かな？」
待ちに待った、小泉牧場の２回目の学者です。
本当は、六月十五日の金曜日に小泉牧場へ行く予定だったけれど、小泉さんが、じんたいを切ってしまったので、七月三日の火曜日にえんきになりました。えんきになってとても悲しかったけれど、えんきになったおかげで赤ちゃん牛を見る事ができました。七月二日の夕方に生まれたそうで、体はまだぬれていました。学習した時には、まだ一日もたっていませんでした。だけど、もう立っていたし、草も食べていました。でも、ぼくたちが育てるのは、かわいい赤ちゃん牛ではなく、子牛です。その子牛の口の前に手をさし出すと、手をすってくれました。友だちには、
「武井やばっ。もう一回やって。」
と言われました。手をすいこまれると、まるで草をすりつぶしているみたいで、とてもくすぐったいです。でも、すごく気持ちが良いのでもう一回やりました。やはり気持ち良かったです。もしぼくが草だったら、子牛の口の中でずっと遊んでいたと思います。他の子牛を見に行こうとしたら、ぼくの手をすってくれた子牛が、「待って」と言うように、頭を高く上げて、ぼくの洋服に、顔をこすりつけてきました。その子牛がとてもかわいくてかわいくて、しばらくその子牛とじゃれていました。その子は、とてもいんしょうにのこっています。
月に一度の小泉牧場の学習なので、その子牛たちと会う時間をこれからも大切にして、たくさんの事を学べたら良いなと思います。