●総合 80 点 

字  数 1102 字 思考語彙 43 点  (5 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 84 点  (81 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 100 点  (186 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙43



























































100
知識語彙84
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

03051208070405100313081415040416061305090907050704020615070707


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
19 手い。
22 ない。
58 いる。
37 いる。
24 くる。
22 まう。
22 犬だ。
42 いる。
16 のか。
52 いる。
31 いた。
60 った。
68 うだ。
20 ある。
21 いた。
71 いう。
27 うだ。
68 った。
20 ける。
34 ある。
36 する。
33 った。
18 らだ。
31 った。
30 した。
13 ある。
35 かる。
54 うだ。
28 った。
42 った。
45 うか。
71
68
68
60
58
54
52
45
42
42
37
36
35
34
33
31
31
30
28
27
24
22
22
22
21
20
20
19
18
16
13

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
過ごす中で、好奇心が強かったその犬は、遊びたくて近所の人に飛びついてしまうけれど、その行動はダメだと伝えなければいけないことが辛かったという。 (71字)
 

【本文】
 イギリス人は、犬をしつけるのが上手い。しかし、日本人は、犬のしつけができていない。イギリス人にとって犬は、人間が支配すべきと考えているのに対し、日本人は人と犬がお互いに独立した存在と受け止めている。このようにイギリス人と日本人とでは、人と動物の位置づけが全く異なっている。
 近所の犬のヨウ君は、僕によくじゃれついてくる。可愛いなあ、この時は嫌なことを忘れてしまう。近所で犬を飼っているのは三軒で、皆小型犬だ。母が小さい頃は、外の犬小屋で飼われているのが普通だったが、今は家の中で飼われている。犬の存在感が上がったからなのか。隣の家では、十年前一人っ子の息子のために犬を飼い始めたが、今は犬が息子に格上げされ弟として生活している。その隣の家は、昨年パピーウォーカーになっていたので話を聞いた。パピーウォーカーとは、盲導犬候補の子犬を約十カ月間、家族の一員として迎えるボランティアのことで、僕はその時初めて知った。歩くときは、必ず左側とか、決まった時間にトイレに誘導するとか、英語で全部声掛けするなどのしつけもあるが、愛情たっぷりの生活がいいそうだ。盲導犬協会で月に一回のレクチャーもある。責任もあるが、やりがいがあると話していた。過ごす中で、好奇心が強かったその犬は、遊びたくて近所の人に飛びついてしまうけれど、その行動はダメだと伝えなければいけないことが辛かったという。まるで、大好きな家庭科が中止ですと言われた僕のようだ。一連の訓練が終わると、盲導犬として働き始めるが、実際日本では、四割くらいしかなれない頑張って訓練したのに六割が無理だなんて、驚きだった。
盲導犬になった犬は、ハーネスをつける。これは、盲導犬と行動するユーザーと盲導犬とをつなぐ大切な役目がある。ハーネスの動きでユーザーは盲導犬の動きがわかり、盲導犬も仕事と認識する。この時、他者が犬を撫でたり声をかけたりしてはいけないことを知った。それは仕事に集中できなくなるからだ。ペットとは違う役目を持っていることを心にとめておこうと思った。日本は、二〇一七年二月までで九百六十六頭が盲導犬で活躍した。イギリスはこの十倍である。さらに、申し込んでから渡すまで、イギリスは三カ月、日本は一年もかかる。これは、日本の歩道が狭く交通量も多いとか、訓練犬の繁殖や育成の難しさとか、文化の違いという理由があるようだ。僕は、少しでもいいから盲導犬数が増えるといいなと思った。
 日本人にとって犬とは、家族のような存在であり、助けてくれる存在でもあるとわかった。イギリス人のしつけも見習った方がいいところもあるが、親しみがあっていいのではないだろうか。

原文   森リン ベスト5