●総合 80 点 

字  数 1127 字 思考語彙 47 点  (8 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 80 点  (74 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 93 点  (163 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙47

























































93
知識語彙80
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
 △中間の長さの文が多く長い文と短い文がやや少なめです。
 △文の長さの平均がやや短めです。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

06130905020608090307081204060404050203090310050906100906060603030505031108061210


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
31 とだ。
55 れる。
34 ある。
23 ある。
8 唱だ。
33 った。
37 らだ。
44 った。
11 いい。
31 した。
32 いた。
48 した。
17 きた。
27 いた。
20 った。
14 つだ。
27 った。
9 いた。
11 機だ。
39 った。
14 いる。
35 うだ。
21 思う。
34 れた。
27 した。
33 気だ。
35 った。
24 した。
23 れた。
29 った。
25 しい。
11 機だ。
25 った。
24 った。
13 ない。
41 いた。
38 った。
27 倒だ。
55 った。
38 ない。
55
55
48
44
41
39
38
38
37
35
35
34
34
33
33
32
31
31
29
27
27
27
27
25
25
24
24
23
23
21
20
17
14
14
13
11
11
11
9
8

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
でも、塵も積もれば山となるということわざのように、偶然ではなく繰り返しの努力によって好機はつかめるとわかった。 (55字)
 

【本文】
 そっ啄の機という言葉は、まさにこの時というタイミングのことだ。人間の頭の中には考えのたまごがおびただしく生まれるが、それをまとまった思考にするきっかけに恵まれず捨てられる。だから、何度も繰り返し、じっくり時間をかけて物事を進める必要がある。
 僕は、繰り返すことに時間をかけたことがある。それは、暗唱だ。最初は、「雨二モマケズ」を繰り返し読んでいるうちに覚えてしまった。なぜ始めたのかというと暗唱検定ができたからと、覚えるのが楽しかったからだ。
難しい言葉もあるが、つながった文章のものは、まるで早口言葉のように読んで覚えていった。むしろ早口の方がいい。百人一首は、一句一句につながりないため覚えきれないで苦戦した。どうしたら上手く覚えられるかしばらく考えて、いい案を思いついた。百人一首には一句一句つながりがないから句と句の間で息継ぎせずに句の途中で息継ぎをするようにした。すると全部を暗唱することができた。その後、約一万字を暗唱し合格したから自信を持っていた。そんな中、暗唱を学校ですることになった。それは、春暁と論語の二つだ。十五分を与えられたが四分ですべて覚えられ、一番だった。先生も驚いていた。まさに、そっ啄の機だ。まさか学校で役に立つとは思っていなかったが、暗唱を長く続けてきた甲斐があった。今は、古事記を練習している。古事記も舌をかみそうな昔の言葉で苦労したがあと少しで完璧になりそうだ。これからも、毎日ずっと続けていこうと思う。
 母に、そっ啄の機を聞くと、タイミングのいい話があると教えてくれた。母は、僕がお腹にいると分かってから八か月目で入院した。その理由は、切迫流産というお腹が張ると赤ちゃんが苦しくなる病気だ。正期産より一週間早い日の午後に、母のお腹の張りが限界になってしまった。今だと思った助産師さんは、急いで出産準備をした。その一時間後、正常な体重で僕は無事に生まれた。助産師さんの話によると、胎盤は限界だったということだった。だから、このタイミングでないといけなかったらしい。まさに、そっ啄の機だ。父は、急いで駆け付けたが、瞬間は見逃してしまった。妹の時こそと駆け付けたが、また見逃してしまった。父は、微妙に間に合わない。母は話の終わりに、僕のことを今はせっかちなのにあの時はよく我慢できたと笑っていた。僕の産まれた日は、タイミングが良いといまひとつとの両方あったのだなと知った。
 繰り返し少しずつ毎日するというのは簡単だが、面倒だ。でも、塵も積もれば山となるということわざのように、偶然ではなく繰り返しの努力によって好機はつかめるとわかった。だから、そっ啄の機は、偶然のようで実は、長い間温めてきた力なのかもしれない。

原文   森リン ベスト5