「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことだ」という名言があるが、一人一人誰のためでもなく自分のために、自分自身を磨いて向上させるという意志を持って、その手立てとして、長所を伸ばしたり、短所を直したりすることは大切だ。 （115字）

　

　私の長所は誰とでもすぐに仲良くなれることだ。これは、自分自身にとって、意外と役になっている。中一の時、初めて会う友達ともすぐに友達になることができた。短所は一つのことに夢中になると、他のことが頭に入らなくなることだ。授業中も教科書や資料集などで面白いページを見つけると、そこをずっと見てしまったり、自分の好きなものの映像を見ると、見入ってしまい、他のことが何も頭に入ってこなくなってしまう。
　私達はそれぞれ長所を伸ばすことも確かに大切だ。私の長所は、誰とでもすぐに仲良くできることだが、前は、一瞬で仲良くなれるわけではなかった。最初は人見知りしてしまうことが多く、すぐに仲良くはなれなかった。だが、自分でこの長所を伸ばしたのかは分からないが、最近は、同級生や学校の先輩後輩たちとは、人見知りすることもなくなり、率先して友達になれるようになった。
　しかし、短所を直すことが大事だという考えもある。私の短所は、一つのことに夢中になると、他のことが頭に入らなくなることだが、これは昔から続いていることではなく、5年生くらいからだ。私は5年生くらいの時にミュージカルが好きになり、毎日そのミュージカルの歌をずっと歌っていた。学校から帰って来ては歌い、勉強の前に歌い、勉強中に歌い、お風呂で歌い、寝る前にベットで歌い、自分の中でミュージカル女優になりきって、踊って歌っていたのを思い出すと、少し恥ずかしい。勉強をしようという時に歌い出すと、止まらなくなってしまい、勉強どころではなかったように思う。今振り返るとけじめをつけてやればよかったなと思う。
　自分の長所を伸ばすことも、短所を直すことも大切だ。しかし、一番大切なのは自分自身を磨き、向上させるという意志だ。長所を伸ばしたり短所を直したりするのはそのための方法だ。「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことだ」という名言があるが、一人一人誰のためでもなく自分のために、自分自身を磨いて向上させるという意志を持って、その手立てとして、長所を伸ばしたり、短所を直したりすることは大切だ。