昔は、苦労して育てたり一生懸命狩りに出かけなくては得ることができなかったはずの食品は、店に行ってお金を払えばいくらでも手に入るし、何日もかけて移動していた道も、長距離バスや電車、飛行機といった公共交通機関の発達により、運賃払えば日本国内ならば数時間でどこても行ける。 （133字）

　

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　そのための第一の要因は、歴史的に見ても私たちが生きている社会が、あらゆるものを商品化しようとする資本主義社会であるという点だ。現代、私たちの世の中はお金があればなんでも手に入るようになっている。昔は、苦労して育てたり一生懸命狩りに出かけなくては得ることができなかったはずの食品は、店に行ってお金を払えばいくらでも手に入るし、何日もかけて移動していた道も、長距離バスや電車、飛行機といった公共交通機関の発達により、運賃払えば日本国内ならば数時間でどこても行ける。このように、以前までは当たり前に苦労してやっていたことが、今ではお金さえ払えば、苦労することなくできるようになる。それと同じで人間の自然な関係もお金を払えば簡単にできるようになっていると思う。例えば、出会い系サイトに関しては、異性交流が少ない人や苦手な人がお金を払うことによって今まで不可能だった異性交流が簡単にできるようになる。一見良い考え方に思えるが、この考え方はなんでもお金で解決するという考え方につながり危険だと思う。
　また、第二の要因は、スマホやパソコンなどの情報化の発達が私たちの知識よりもはるかに早く進んでしまっているという点だ。私たちの周りの情報化は驚く程の速度で進み、ネットに関する十分な知識がないままネットを使用している人が多すぎるという点だ。最近では多くの小学生もスマホを持っている。このように十分な知識が無い状態でネットに顔を出してすのは危険だと思う。例えば、買い物だ。以前は、スーパーやショッピングセンターへ行き、自分に合うものを自分の目で見て購入するというが当たり前だった。それが、買い物と人間の本来の関係だ。しかし、ネットショッピングの発達により、ネットのサムネを見ただけで購入してしまっている人も多い。その中には、良品だけではなく、システムを悪用した悪徳品も多く混ざっている。私は以前、Amazonでワイヤレスイヤホンを購入した。しかし、音もあまり良く無いし、充電器も異常な時間がかかるものであった。よく見るとそれは中国製品で、良品では無かった。やはり正規に店に行って購入すればこのようなことは起こらないため、今まではこのようなことは起こらなかった。このようにネッの落とし穴によって人間の自然な関係が崩されてしまうことも十分にあると思う。
　確かに、出会い系サイトなどにも良い出会いや良い関係を築けるようになることは多くある。しかし、私たちは、ネットに、ものに生かされているのではなく、ものを使って生きているのだ。現代の私たちはお金や情報といったものに左右され過ぎていると思う。昔から人と人との出会いは一期一会と言われているように人工的に出逢おうとするものでは無いし、そこで出会えたとしても必ずしも限らない。私たちは人間本来の関係と接し方をもう一度見直すべきだと思う。