●総合 87 点 

字  数 1330 字 思考語彙 68 点  (25 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 93 点  (100 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 112 点  (225 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙68


































































112
知識語彙93
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

09040706060505070410040708080312112506111016101015090709040914121113


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
26 短い。
14 思う。
34 ろう。
26 れる。
27 ない。
26 ある。
19 ある。
35 った。
28 ある。
54 かる。
19 のか。
34 ない。
45 うだ。
34 れる。
16 しい。
47 ある。
49 った。
92 ある。
23 ない。
45 った。
42 らだ。
55 いる。
36 ある。
52 うだ。
55 とだ。
47 うだ。
37 ろう。
38 ろう。
20 ある。
34 思う。
66 った。
45 ある。
53 ない。
46 思う。
92
66
55
55
54
53
52
49
47
47
46
45
45
45
42
38
37
36
35
34
34
34
34
28
27
26
26
26
23
20
19
19
16
14

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
休みのない部活で家族との都合も中々合わない状況下だったため、その日しか買いに行く時間がなかったのだが、翌日顧問に呼び出され「そのような行動は部の活気が下がる」と指導を受けたことがある。 (92字)
 

【本文】
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題が起きているのも事実である。これを裏付けする興味深いデータがある。有給取得率の世界との比較(二〇一九年)で、日本は五十パーセントと世界最下位であった。実に支給された有給の内、半分しか取得していないのである。さらにワースト二位であるオーストラリアの有給取得率は七十パーセントであり、日本が群を抜いて低いことが分かる。何故日本だけこのような現状であるのか。その一番の要因は有給を取ることに対する「罪悪感」であるかもしれない。有給取得に対する「罪悪感」の調査の結果、五十パーセントの日本人が「ある」と回答したそうだ。日本人特有の真面目さや勤勉さがここに影響を及ぼしていると考えられる。例えば部活動を思い出してほしい。運動部に関しては元々特に厳しいのかもしれないが、個人の都合で練習を非常に休みづらい印象がある。私が部活動をしていた頃、壊れたシューズを新しいものに買い替えるため休日の練習を休んだことがあった。休みのない部活で家族との都合も中々合わない状況下だったため、その日しか買いに行く時間がなかったのだが、翌日顧問に呼び出され「そのような行動は部の活気が下がる」と指導を受けたことがある。確かに活気が下がると言われれば否定はできない。しかし、それほど慎重になる必要は果たしてあるのだろうか、という思いも強く残る体験であった。
 また、第二の原因として日本では効率的に仕事をこなすことを軽視する風潮があるからだ。朝早くから出勤し、夜遅くまで職場に残るような、所謂長時間労働が良しとされるような古い考え方が依然と残っている。日本人の世代別の「休み不足」を感じている労働者の割合を示すデータがある。十八~三十四歳、三十五~四十九歳では共に六割の人が、五十歳以上では四割の人が休み不足と感じているそうだ。このデータから推測されるのは、特に上司世代の考え方が職場の有給取得率の増加を阻む一因になっているということだ。野生のトラは睡眠時間が長いことで知られているが、実際に一日の十五時間を睡眠に要しているようだ。しかしそれでも生きていけるのは、狩りの効率が良いからだと考えられるだろう。短時間で一気に獲物を仕留める捕獲術には、我々にも真似できるものがあるだろう。
 確かに、真面目に働くことは大事である。日本がここまで経済成長できたのもそれが大いに関与しているのだと思う。しかし、時代が移り変わりあらゆる問題に気付き始めた現代、我々は一筋縄ではいかないたくさんの問題を解決していかなければならなくなった。世の中には努力すれば解決できる問題と、いくら努力しても考えなければ解決できない問題がある。これからの時代、今まで通用した「真面目に頑張る」や「努力する」では乗り越えるのが困難になるのは間違いない。だからこそ今の日本の現状である、長時間労働と少ない休暇について考え直す必要があるのだと思う。

原文   森リン ベスト5