●総合 86 点 

字  数 988 字 思考語彙 69 点  (26 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 89 点  (91 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 82 点  (129 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙69
































































82
知識語彙89
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ◎文の流れがリズミカルです。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
【語彙バランス】
 抽象度の高い言葉が多く、やや重い文章になっています。(-2点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

060310041321130815062111150711051015050507090812


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
29 うか。
16 うか。
36 ない。
14 思う。
44 から。
78 いた。
49 きた。
34 ずだ。
56 思う。
31 ろう。
72 ある。
53 ある。
64 ろう。
33 ろう。
52 ない。
27 るが。
45 うか。
46 いる。
29 のだ。
25 ある。
34 ろう。
40 思う。
35 ある。
42 ろう。
78
72
64
56
53
52
49
46
45
44
42
40
36
35
34
34
33
31
29
29
27
25
16
14

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
十八世紀、日本は江戸時代で武士は腰に刀を差していたが、一方で地球の反対側ではイギリスなどのヨーロッパ諸国が産業革命の真っ只中であり、蒸気機関が普及していた。 (78字)
 

【本文】
 我々は日本の素晴らしい点をしっかり理解できているだろうか。そして誇りに思えているだろうか。この質問に自信を持って「はい。」と返答できる人は少数派であるに違いない。私はこれが問題であると思う。
 その原因の第一に、日本は他の先進国より遅れて発展した、所謂後発型の道を歩んで来たから。十八世紀、日本は江戸時代で武士は腰に刀を差していたが、一方で地球の反対側ではイギリスなどのヨーロッパ諸国が産業革命の真っ只中であり、蒸気機関が普及していた。それから今日までの二~三世紀の間、日本は常に先を走り続ける国々の背中を見つめながら乗り越えてきた。成功事例をひたすらまねて、絶えず焦りながら緊張感と争ってきたはずだ。日本人特有の自国よりも他国の凄さに圧倒されてしまう特性も、きっとこの段階を経て自然に身についたものであると思う。確かに、誰にでも圧倒したり圧倒されたりという経験はあるだろう。私も得意教科である数学で、以前は毎度定期考査で頭一つ抜けた成績を残していたが、気付いた頃には周りに置いて行かれそうになり物凄く焦った経験がある。やはり一度焦ると、マイペースが崩壊したり向き合うべき自分自身から意識を遠のいてしまいがちなのが人間である。日本にもこれが当てはまり、発展しようと周囲の国々に意識を向けすぎるがゆえに、恐らく自国の素晴らしさを長い間見失っていたのだろう。
 また、原因の第二に日本人の自国に対する無知さが考えられるだろう。海外から渡航してきた日本好きな外国人が日本について我々よりも詳しい知識を持っていることはそう珍しくない。勿論、日本のすべてのことではなく一部の分野ではあるが。他の例としてはブランド品が増えたお米であるが、その背景を知る人は少ないのではないだろうか。地道な品種改良を繰り返し行い高温耐性品種、つまり暑さに強いお米が人の手によって作られている。主食であるお米でさえも、知らないことは意外にも多いものだ。
 確かに、他国の長所を取り入れることも大切である。それは決して悪いことではない上、むしろ効率的で正当なやり方であろう。しかし、それが原因で自国の長所を見失ったり潰すような結果にしてはならないと思う。人は自分と他人とを比較すればするほど自己嫌悪に陥りやすい生き物である。だからこそ、常に自分の長所又は自国の長所は他の誰よりも認識しておく必要があるだろう。

原文   森リン ベスト5