●総合 90 点 

字  数 1309 字 思考語彙 62 点  (20 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 93 点  (99 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 92 点  (160 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙62

































































92
知識語彙93
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

06050905080608080309080809171308140608050514061108100312070707060810120808


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
25 蹟」。
14 本だ。
32 本だ。
20 いる。
32 じた。
23 うか。
35 ある。
39 いく。
11 常だ。
42 とだ。
33 いる。
32 ろう。
40 ろう。
52 届く。
62 ろう。
32 ずだ。
45 思う。
25 する。
28 そる。
30 うか。
18 ろう。
61 話だ。
32 する。
51 ある。
45 訳だ。
47 ろう。
8 ある。
37 る」。
29 ある。
22 きた。
28 ある。
31 のだ。
48 ある。
44 ない。
60 ない。
41 うか。
32 たい。
62
61
60
52
51
48
47
45
45
44
42
41
40
39
37
35
33
32
32
32
32
32
32
31
30
29
28
28
25
25
23
22
20
18
14
11
8

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
確かに、「この俳句の良さは分からないけど、松尾芭蕉が有名人で、テストにも出るから知っているだけ」という人も少なくないだろう。 (62字)
 

【本文】
1200字以上の本文は後半1200字のみ表示しています。>> 全文表示にする
ようにとても面白い内容だな、と感じた。では、時間はものの良さと関係はあるのだろうか。
 確かに、長い間人々に愛され続けてきたものには、それなりの理由がある。特徴的なものは受け継がれ、平凡なものは時間と共に人々の記憶から消えさっていく。世代交代は、世の常だ。つまり、長い時を経てもなお受け継がれているものにはそれだけの魅力があるということだ。日本には世界でも珍しいぐらい素晴らしき伝統が沢山受け継がれている。例えば、美しい言葉の文化、百人一首や俳句はそのうちの1つだろう。もし今私が17文字の文を考えてみても、1秒後には誰の記憶にも残っていないだろう。しかし、松尾芭蕉が「古池や蛙飛び込む水の音」と詠むと、時空や習慣の壁を超越し、古今東西の老若男女に届く。確かに、「この俳句の良さは分からないけど、松尾芭蕉が有名人で、テストにも出るから知っているだけ」という人も少なくないだろう。しかし、この俳句には、受け継がれる何らかの理由が必ずあるはずだ。私はこの俳句の良さは生活のリアリティ、日本人好みの質素さ、頭に残るリズミカルな韻だと思う。少なくとも、長い間愛され続けている理由が存在する。
 一方で、新しいものは特有の魅力で人々の好奇心をそそる。知らない知識を吸収したいと思うのが人情なのではないだろうか。また、その感情は世界共通なのだろう。海外の童話「シンデレラ」は、シンデレラが継母や姉達に虐められていたところ、留守番の間に魔法使いに出会い舞踏会に行くお話だ。最終的にシンデレラは王子様に気に入られ、紆余曲折の後、結婚する。しかし、シンデレラが幸せを手に入れたのも、舞踏会に行ってみたいと言う気持ちを元々持っていたからである。少し強引ではあるが、舞踏会という世界がシンデレラにとって新しくなければ魅力は無かった訳だ。つまり、新しい世界の魅力がシンデレラと王子様の恋のキューピットだと言っても過言ではないだろう。他にも例がある。「囲いの中の人は外の生活に憧れるし、囲いの外にいる人は中の生活に憧れる」。中国の作家、銭鐘書さんの『囲城』という本の中の一文である。私はこの文章を知った時、とっても共感できた。「隣の芝生は青い」ということわざにも通ずるところがある。自分にないもの、自分の知らないものに、人は惹きつけられるのだ。
 このように、古いものにも新しいものにも、それなりの良さだったり存在意義だったりするものがある。どちらも誰かのニーズに合ったものだし、他人の言う良いものが自分にとって良いとは限らない。「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない」という名言があるように、他人の評価基準に頼ってはいけない。自分の好みを知り尽くしているのは、広い世界にただ一人、唯一私だけではないだろうか。私は、自分の心に響いたものを探索し、私の基準で発見していきたい。

原文   森リン ベスト5