●総合 88 点 

字  数 1197 字 思考語彙 66 点  (23 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 92 点  (98 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 103 点  (197 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙66

































































103
知識語彙92
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
 百字を超える文1ヶ所(-1点)
 ▲104字 「できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」という名言があるように、古いものを守るのも、新しいものに適応するのも、必要なことと言える。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

2013030904080407110805091210100405070403060615091008130710200908


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
83 きる。
69 ある。
10 構だ。
38 ある。
22 切だ。
37 ろう。
26 ない。
30 いる。
37 思う。
23 打つ。
22 せる。
21 聞く。
42 思う。
39 なる。
41 思う。
13 緒だ。
16 残る。
30 とだ。
23 前だ。
15 わる。
23 なる。
28 のだ。
64 ろう。
51 上だ。
35 ない。
36 った。
58 いる。
35 かる。
42 ある。
104 える。
41 思う。
39 うか。
104
83
69
64
58
51
42
42
41
41
39
39
38
37
37
36
35
35
30
30
28
26
23
23
23
22
22
21
16
15
13
10

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
「できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」という名言があるように、古いものを守るのも、新しいものに適応するのも、必要なことと言える。 (104字)
 

【本文】
 いわゆる「ら抜き言葉」に多大な関心が偏って集まっているのは、「ら抜き言葉」をめぐる落差と断絶が、世間の国語問題の現状を完璧に反映しているからだ、と考えることもできる。そもそも言葉は変化していき自然に淘汰されていくもの、という考え方もあれば、美しい言語が文化の基礎であり維持していくべき、との考え方もある。それはそれで結構だ。しかし、言葉を発信する時に私たちはどうすべきか、各自が考えていく必要がある。
 確かに、古くから伝わっているものは大切だ。こんなにも長くの時を経ても残っているのは、何か明確な理由があるからだろう。淘汰されずにいるものは、一朝一夕には出来上がらない。例えば、中国の漢詩は四千年の歴史を超え今に受け継がれている。それは、何文字かで古今東西の人が抱く気持ちを適切に言い表したからだと思う。言葉の裏に隠された言葉の意味は人々の心を打つ。美しい言葉の組み合わせは、心を透き通らせる。孟浩然の「春眠暁を覚えず、処々啼鳥を聞く。夜来風雨の声、花落つること知る多少。」は、全世界の人々の気持ちを代弁していると思う。春は、ずっとベッドの中に籠っていたくなるし、鳥の鳴き声や雨さえもが美しくなる。この詩は、作者が一字一字考え抜いて創られたからこそ、詠む人の心を動かすのだと思う。日本の俳句や短歌も一緒だ。文字は少ないが、何故か心に残る。だから、古くからあるものはそれだけの価値があるということだ。
 一方で、新しいものが出てくるのは当たり前だ。万物は、時とともに移り変わる。嵐の時荒れ狂う浪だって、いつかは穏やかになる。心配せず流れに任せておけば、物事はいつか落ち着くものだ。社会はどんどん開放的になり国際的になっている中、時代に追いつく為、それに伴って新しい言葉が生まれても当然のことだと言えるだろう。最近ある辞典に追加された単語の数は「コロナウイルス」や「ソーシャルディスタンス」など、百五十個以上だ。また、新しい言葉が定着すれば、その言葉が必要不可欠になるかもしれない。例えば、「アイスクリーム」は外来語で元々は新しく珍しい言葉の一つだった。しかし、今ではこれがないと夏らしくない、という感じで、どこでも夏の風物詩として目にすることができるようになっている。このことからも、新しい言葉は一概に悪いわけではないということが分かる。
 このように、古くから使われている言葉も、近代的な新しい言葉も、どちらも良さがある。「できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」という名言があるように、古いものを守るのも、新しいものに適応するのも、必要なことと言える。時と場合によって最適な言葉は異なる為、どちらの言葉もなくてはならないものだと思う。変わりゆく時代の中で真に大切なのは、考えながら言葉を選ぶことではないだろうか。

原文   森リン ベスト5