「親による過保護」は、子供の社会での視野を狭め、成長を妨げることになるのではないか、とニュースや新聞で取り上げられ、そのようなことをするモンスターペアレンツが社会問題になっている。 （90字）

　

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る行為はサンタクロースの仕事と共通点が多く、似ていると思う。相違点は、サンタクロースはクリスマス限定だが、手助けは時と場所を問わずできる、くらいしか無いように感じる。サンタクロースはプレゼントを届けることによって世界中に喜びを配り、私たちは手を差し伸べることによって周りに喜びをシェアすることができる。このように、困っている人に手を差し伸べることで、助けられた人も助けた人もハッピーな気分になれる。
　しかし、陰から温かく見守ることも大切だ。「親による過保護」は、子供の社会での視野を狭め、成長を妨げることになるのではないか、とニュースや新聞で取り上げられ、そのようなことをするモンスターペアレンツが社会問題になっている。Wikipediaによると、過保護の定義は「必要過多な保護、甘やかしを行うこと。こども自身の自主性を尊重し過ぎ、まともな社会人として巣立つのに必要な躾をせずに済ますことを指す」だそうだ。また、一クラス30人の場合、少なくともその内一人は過保護な親がいるという研究結果もある中、大半の親は、自分の育児方法は過保護ではないと自負している。つまり、されている方や見ている方からすれば行き過ぎている干渉も、過保護をしている側にとっては何気ないことだという場合が多いのだ。しかし、過保護という名の怪物は、時と場合によって名前を変えて社会の目を誤魔化そうとする。この長文の例はまさに「社会による過保護」ではないだろうか。障碍者からしたら自分でできるようなことでも周りの人が気を使いすぎるのは、必要過多な保護の一種だと思う。これは、「傷つけられる権利」を持っている人からしたら、ありがた迷惑になってしまうかもしれない。確かにありがたいことではあるが、園児が散らかしたものを全て片付けてあげて全く注意しない幼稚園の先生などいるだろうか。陰で見守る教育方法もアリだと、私は思う。
　このように、差し伸べられた手が有難く感じることもあれば、それが残念ながら有難迷惑になってしまっているかもしれない。私が上級生になって感じたことは、「手伝うことは簡単」だということだ。できない下級生に代わって自分でやってしまえば、スピードも速いし、簡単だ。ただ、それでは効果的ではない。もどかしくても横で教え、時には失敗していても口を出さず考えさせてあげることが必要な時は確かにある。そう、「私たちの人生は私たちが費やしただけの価値がある。」という名言のように。誰だって、他人に梯子を持ってきてもらわなければ叶わない夢もあるだろう。しかし、孤独に戦っている人だって沢山いる。人はなぜあんなにも苦しく険しい山に挑み続けるのだろうか。勧められて楽しそうだったから？本で山の特集を読んだから？いや、目の前に山があるからだ。時には、自分一人で頑張ってジャンプして掴むみたい夢だってあるのではないだろうか。