●総合 89 点 

字  数 1360 字 思考語彙 59 点  (18 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 77 点  (68 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 85 点  (139 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙59



























































85
知識語彙77
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ◎文の流れがリズミカルです。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

091614100307130809041205150806110817111812100606061608070707


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
52 する。
88 のだ。
71 能だ。
49 ある。
16 切だ。
26 然だ。
52 しい。
26 ある。
51 った。
22 たか?
44 った。
23 いだ。
67 せた。
29 じた。
23 ある。
48 ろう。
29 ある。
76 ろう。
53 増す。
87 うか。
60 ない。
41 ずだ。
35 する。
20 深い。
33 ける。
75 思う。
36 らだ。
43 為だ。
34 じた。
44 うか。
88
87
76
75
71
67
60
53
52
52
51
49
48
44
44
43
41
36
35
34
33
29
29
26
26
23
23
22
20
16

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
昔、アンドレ・ジイドさんは「フィクションの方が真実で、ノンフィクションは真実から遠ざかるだけだ」と言ったように、そこに一定のルールがある以上ノンフィクションには限界があるのだ。 (88字)
 

【本文】
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しかないし、断片と断片の間を埋めて「真実」とやらに到達することは不可能だ。つまり、ノンフィクションとは事実の断片によるひとつの仮説にすぎない為、書き手の混入は不可避である。
 たしかに、ありのままは大切だ。真実をありのままに、嘘偽りなく伝えることは、必然だ。よく「嘘をつくと友達をなくす」と言うし、他人から信用されなくなる理由として最多なのは嘘をつくことらしい。私にも、嘘をつくのは良くないな、と思った経験がある。私の習い事のテコンドーの教室で、男子二人が授業中におしゃべりしていることが、先生に見つかってしまった。先生が、授業後に「授業中に話していましたか?」と聞いた時、一人は正直にはいと答え、もう一人は怒られたくなくて嘘をつきいいえと言った。スポーツマンシップのある先生は、嘘が大嫌いだ。先生は、正直だった方の男子には誠実だったから軽い罰しか与えず、嘘をついた方の男子にはもう一人と同じ罰に加えて腕立て伏せを20回させた。その経験から、物事は正直に話した方がいいな、と肝に銘じた。
 しかし、少しの嘘が真実に近づける場合もある。「噓も方便」という諺もあるぐらいだし、たまには人を傷つけることのない、ついて良い嘘もあるだろう。また、少しの誇張は文章を書く時の技法として使うことがある。真実を伝えるノンフィクションを書く時でも、そこで起こった事件しか書かないのと事件以外の情況も書き込むのとでは、読み手側も全然違う感情や印象を持つだろう。もしかしたら無かったかもしれない気持ちも少し足したり盛ったりすれば、臨場感も増えるし、リアリティーも増す。例えば、「涙が出てきた。」と書くよりは、「涙が、まるで涸れることのない泉のように、とどめなく溢れ出てきた。」と書いた方が深い悲しみの感情を表すことができるのではないだろうか。確かに、本当に滝や噴水のように涙がとどめなく流れてくるのであれば、それは有り得ないし、もしかしたら病気なのかもしれない(笑)。しかし、その文章を書いている人は、他の人を騙そうとしたわけでは、決してないはずだ。
 このように、フィクションは人を傷つけるものと喜ばせるものが存在する。真実を真摯に伝えることは重要で意義深い。また、少しばかりのフィクションもノンフィクションを真実に近づける。しかし、「カメラマンは、レンズのほこりを払うまえに目のほこりを払わねばならない。」という名言があるように、一番大切なのは伝えようという気持ちだと思う。真実を嘘偽りなく伝えるのは、ありのままを知ってほしいという気持ちからだ。ノンフィクションにフィクションを足すのは、真実の有り様をより感じられるようにする為だ。どちらも、だと読み手にもっと理解してもらう為の努力の結果だと感じた。だから、最優先すべきは、読み手に何かを伝えようとする書き手の気持ちなのではないだろうか。

原文   森リン ベスト5