●総合 84 点 

字  数 947 字 思考語彙 64 点  (22 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 106 点  (126 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 98 点  (180 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙64





































































98
知識語彙106
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ◎文の流れがリズミカルです。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)
 抽象度の高い言葉が多く、やや重い文章になっています。(-3点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

14050611040808110508111210160910180711050805110507


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
54 思う。
22 った。
25 ある。
50 った。
16 のだ。
30 ない。
33 する。
42 れる。
21 った。
29 った。
51 った。
52 ない。
45 ない。
60 れる。
37 まう。
36 じた。
80 ない。
24 いる。
37 しい。
22 ある。
34 まう。
27 ない。
47 れた。
31 ない。
38 ある。
80
60
54
52
51
50
47
45
42
38
37
37
36
34
33
31
30
29
27
25
24
22
22
21
16

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
このように競争相手を出し抜けることによって成功を掴んできた先進国のトップたちがあまり力を持たない途上国に対して優越感を抱くのは、ある意味必然的なのかもしれない。 (80字)
 

【本文】
 オイル・ショックが生じた時、これで日本もおしまいだと思った人たちは、日本の内外を問わず、たくさんいたと思う。しかし、驚くべきことに、結果は全く逆だった。これは驚異的な成果であり、全く、嬉しい誤算である。日本をしめだせの声が、弱体の経済に悩む英国においてのみでなく、好調のはずのドイツでも高まっていった。いわゆる貿易戦争が勃発したのだ。戦後の日本のようにある一つの国が優位に立つのは望ましくない。困ったことに、全体の調和よりも自分の利益を優先する国家が存在する。
 その原因として、第一に、戦争が自然と生み出してしまう国の間の上下関係があげられる。第一次世界大戦の勝者はイギリス側であった。英国率いる国際連盟は、敗者ドイツの連盟入会を許さなかった。また、多額の賠償金を要求し、ドイツが所有していた植民地を、英国帝国を拡張するために取り上げてしまった。ドイツがこのような待遇を国際連盟から受けたことが20年後の第二次世界大戦の勃発にも関係あるかもしれない。このように考えると、現在アメリカが国際的に大きな影響を及ぼしているのも危ないかもしれない。
 他国の事情よりも自国の利益を優先する国が存在する第二の理由としては、全ての先進国に見られる資本主義的態度が挙げられる。資本主義のもとでは、優秀な者とそうでない者との間に大きな差が生じてしまう。そのため先進国に住む人々の間で、常に他人を越えようとする競争心が生じた。このように競争相手を出し抜けることによって成功を掴んできた先進国のトップたちがあまり力を持たない途上国に対して優越感を抱くのは、ある意味必然的なのかもしれない。最近中国とアメリカの貿易戦争が話題になっている。中国は一応共産主義国家となっているが、国内でのビジネス関連の競争は厳しい。アメリカは言うまでもなく資本主義国家である。お互い競争心の強い国だからこそ、このような貿易戦争が起こってしまう。
 確かに、強くなりたがることは決して悪いことではない。日本も、アメリカをはじめとする他の先進国も、自分の利益を重視してきたからこそ豊かな国となれた。だがしかし、自分のことだけ考えていれば良いと言うわけでもない。世界とは、いくつかの先進国から成るものではなく全ての国家から成るものである。

原文   森リン ベスト5