でも、それは見た目だけで、実はゲームが大好きで、人にその話をするのを好み、かわいいキャラクターがいたらそのキャラクターの画像を印刷して学校に持ってきてみんなに見せる自称オタクで、オタクのことを少しでも悪く言うと「オタクの何が悪いんだよ、おいテメエ。 （124字）

　

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ごいガラの悪そうで口も悪い、噂も悪いもう、「悪い三冠」のヤンキーみたいな同級生がいる。でも、それは見た目だけで、実はゲームが大好きで、人にその話をするのを好み、かわいいキャラクターがいたらそのキャラクターの画像を印刷して学校に持ってきてみんなに見せる自称オタクで、オタクのことを少しでも悪く言うと「オタクの何が悪いんだよ、おいテメエ。オタクって楽しいんだからな。」というような普通に、愉快な奴だった。第一印象が70％というようなことを言うが、やはり、話してみないと分からないのだな、と思いしらされた。このように周りのうわさが悪くても実はいい奴みたいなことが数多くあるのだ。
　二つ目に、「知識」というのはいざという時には役に立つが、使うまでの前提があり、それまでがないと使えないので難しいということが挙げられる。
　知識はいざという時には必ず役に立つ。だが、その前がある。例えば、ある人間が不審者に襲われたとしよう。その人間は、すごい博識の持ち主で不審者に襲われた時の対応も何通りも知っているし、とても分かっている。しかし、その人間はその知識を生かさず、ただひたすらに逃げることしかできなかった。なぜか。判らないなら教えてあげよう。それは恐怖で頭が回らなかったからだ。よく「頭が真っ白になる」という表現をするが、この状況のことだ。覚えていても恐怖や、緊張によって頭が回らなくなり、覚えていたことも言えず、護身術もできない。だから、知識があってもそれを実行する力がなければ意味がなくなるのだ。
　確かに「知は力なり」というフランシス・ベーコンの格言があり、知識は一番素晴らしいものかもしれない。しかし、ショーペンハウアーという他の偉人が「知は力なり」に続きを書いている。「知は力なり・・・とんでもない。きわめて多くの知識を身に着けていたとしても少しも力を持っていない人もあるし、逆になけなしの知識しか持っていなくても最高の威力をふるうものもあるのだ。」と。たくさんの知識を持っていても体が動かないのと、知識がなくても反射的に体が動き、対応ができるのとはどちらが力を持っているかというと絶対に後者だ。だから、知識があったとしてもありのままで見ることが僕には大切に思える。
　三識という言葉を知っているだろうか。三識とは「知識」「見識」「胆識」の三つのことだ。知識は「本や新聞で読んだただの記憶」、見識とは「知識が自分の過去や、考え方により自分のことになった状態」、そして最後の胆識とは「見識が実行力と決断力を付けたもの」だ。少しの知識だとしても胆識となれば」意味がなくなったりもしないし、最高の威力をふるうことができると思う。だから僕的には「知は可能性なり。」だ。知から胆へ。胆こそ力である。僕は知識には惑わされず、知識の二段階うえでものを見るのが大切だと思った。