幼稚園の帰り道、公園で友達と遊ぶときに、デジタルお絵かきボードを母がもっていて、それを使って遊びたくなり、母に 「お絵かきボード、かして。」 とお願いすると、母は約束をしてほしいと話していました。 （98字）

　

　私がロベルトのお話を読んですごいと思ったのは、ロベルト君が硬貨をなくしてしまったのに、ロベルト君のお母さんが許してくれた場面です。それは、もし私がロベルト君のお母さんだったらロベルト君をしかってしまうと思うからです。お金がなくて食べ物が買えないとおなかがすいてすいて仕方がなくなり、そんな時にやさしくしたロベルトのお母さんは、まるで天使のようです。私もロベルトと同じことをしてしまったことがあります。幼稚園の帰り道、公園で友達と遊ぶときに、デジタルお絵かきボードを母がもっていて、それを使って遊びたくなり、母に
「お絵かきボード、かして。」
とお願いすると、母は約束をしてほしいと話していました。でも、私は
「うん」と言いながらもう遠くへ走っていき、　
「きゃーきゃー」
とさわいで、もう母の言うことが何も聞こえませんでした。違う遊びをすると、デジタルお絵かきボードはじゃまになり、あとで取りに来るつもりで岩においてしまいました。そのまま気づかずに帰っていると、デジタルお絵かきボードを忘れていることに気づきましたが、戻るには暗く時間もかかるので次の日に取りに行くことにしました。次の日、公園に行くとデジタルお絵かきボードはなくなっていました。私は、母に叱られました。約束の話をよく聞かないで返事をしてしまったこと、母のものだったのに大切にしなかったこと、お金もかかっていることを注意されました。
「同じことをしないでよ！」
と母に強く言われました。ロベルトのようにはなりませんでした。でも、今では私のものとして、新しいデジタルお絵かきボードがあります。今は、家でしか使っていません。
　母は、お金がなくてこまった経験があります。高校生だった母は、もぎ試験を受けに制服を着てバスに乗り、駅で友達と待ち合わせをしていました。バスを降りようとすると、お財布がないことに気づきます。あせった母は、運転手さんに、お財布を忘れたこと、模擬試験があることを話し、帰りに二倍のお金を支払いますと伝えておりました。運転手さんは、叱らずに受け入れてくれたそうです。帰りのバスで、友人からお金を借りた母は、運転手さんに事情を話し、二倍のお金を払いました。運転手さんは事情はよく分からなかったようでぽかんとしていたそうです。でも、母は約束したのでお金を入れてバスを降りました。翌日、友人にもお金を返した母はホットしました。そんな経験をした母は、今では出かける前に必ずお財布を確かめてから家を出ているそうです。私は、この話を聞いたとき、「そなえあればうれいなし」だなと思いました。　
　ロベルトも、母も私も失敗してしまいました。ロベルトと母は叱られませんでした。私は叱られました。でも、みんな失敗した後は笑顔になれてよかったなと思いました。