「なんだか、いそがしいような、あわただしいような、楽しいような日だなぁ。」 秋になると、植物は実をつけ、月は美しくなるな……。 （64字）

　

　十月一日は、中秋の名月です。六時間授業の日にもかかわらず、秋を見つけに行ったり、お団子を作る日となりました。
「あ。クリクリ見つけた！！」
　私はクリがなっている木に一直線に走り出しました。いがをさわってみるとチクチクしたとげがついています。何とかたぐりよせて、中の実を見てみました。丸っこくて、ピカピカ光っている実が出てきました。いがはチクチクしているけれど、実はつるつるしていて、まるで「頭かくしてしりかくさず」ということわざみたいだと思いました。他にもアサガオの種や、みかん、色々な実を見つけました。カラスウリをとりたかったけれど、近くに大きなクモがじんどっていて、こわくてとれませんでした。
　おだんごも作ります。だんごのこなに１５０ＣＣの水を加えてゆでます。みたらし、きなこ、あんこにつけてどうぞ召し上がれ。
　そういえば、ようち園のころにどんぐり遠足（＝どんぐりを拾う遠足）がありました。きっぷを買って、きしね公園まで行きました。いっぱい拾ったはいいものの、２キログラムも持っているのでものすごくふくろが重かったです。それ以来、
「万葉ちゃんはたくさん実を拾うわねぇ。」
　とよく言われます。
「なんだか、いそがしいような、あわただしいような、楽しいような日だなぁ。」
　秋になると、植物は実をつけ、月は美しくなるな……。そんな気持ちで私は中秋の名月を見ながらおだんごを食べました。まさに秋の日はつるべ落とし！の日でした。