そのような人物になれたのは、おさない時のつらい経験や温かい家族と過ごしてきたからこそ、大人のアルフレッド・ノーベルになれたのだと思いました。 （70字）

　

　雪、さむい、お金、見つからない……。
　私が一番すごいと思ったところは、お母さんがロベルトをしからずに、その場の空気を切りかえたところです。ふつうなら、びんぼうなうえにお腹が空いていたら、
「なんで、お金を落としたのよ。なんで、注意して歩かなかったのよ。キーッ！」
とおこるのが当たり前だと思うからです。
　以前、私がガムを買うお金を落としてしまったとき、お父さんはお金の大切さを知らせるために私のことをしかりました。けれど、ロベルトはお金の大切さを十二分に知っていたから、ロベルトのお母さんはあえて叱らなかったのだと思います。そして、ロベルトもまた、私と数さいしか違わないのでまるで大人のようにしっかりとしているなぁと感心してしまいます。
　もし、私がロベルトだったら町の中をひっしに歩いて回ります。そして、雪まみれの自分がとても悲しくなってしまいます。ですので、ロベルトの気持ちは一応分かりますが、今の自分がびんぼうではないから、お金をさがす必死さが、本当には分かっていないのかもしれません。
　アルフレッドは将来、「ダイナマイト」を発明して立派な人物になります。そのような人物になれたのは、おさない時のつらい経験や温かい家族と過ごしてきたからこそ、大人のアルフレッド・ノーベルになれたのだと思いました。